フォルクスワーゲン のみんなの質問

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ヨーロッパでのフォルクスワーゲン(特にゴルフ5~6)の故障に対する評価を教えて下さい。

(長文です)
世界的に評価の高いクルマを作る同社(以下「VW」と表記)ですが、現地での故障トラブルに対する評価は(日本車に比べて)如何でしょう?

少なくとも「日本国内」でのVW社の故障トラブルは、率やその深刻度において国産車よりは多いと思います。
「アタリ」のクルマを所有の方は「全くノントラブルです」と言われる反面、「窓落ち(Ⅴ移行は少なくなりましたが)」、「エアコンの不良」、「ATミッションの故障」、「イグニッションコイルの突然死」、「ECUの故障」などなど、その内容と状況を考えると笑えないものが多いです。
日本車も確かに壊れますが主につまらない部分ですし、道の真ん中で立ち往生するレベルのものは(信頼性が高いのをイイことにメインテナンスを怠った)所有者の責による事例も多いので、単純に比べられません。

私自身、輸入車を乗っていて「確かにそうだ」と思えることもありますし、「それは認識が違うんじゃないか?」と輸入車の擁護をしたくなる場面もあります。
でも「クルマに詳しくない妻に(ボディー剛性や衝突安全などは除いてあくまでもトラブル発生率から)安心して乗せられるのは?」と聞かれたら、とりあえず答えは「国産車(日本車)」です。

しかし、ヨーロッパでのVWは現地で言うところの「国産車」である訳で、しかも世界的にあれだけ評価の高い車をかなりの台数で販売しています。
日本でのVW車と同様の壊れ方をしていたら、さすがにそれだけの数は売れないように思うのです。
少なくともヨーロッパでのトラブルに対する評価は日本車と同じレベル以上であると推測せざるを得ません。

そこで疑問なのは「現地でのVWは壊れないのか?」ということです。
あるいは「ヨーロッパでの日本車が壊れるのか?」という想像も持ち上がってきます。


VWに限らず輸入車に対してよく言われていることはいくつかあります。
1、「パーツ精度(公差)の低さ」 これは確かに存在するようです。アタリハズレの原因のひとつかと。
2、「電子部品の不良品率が高い」 しかし最近はヨーロッパ車も日本メーカーの電装品を多く採用しています。
3、「ゴム系パーツが日本の高温多湿に合わない」 ならば高温多湿でも大丈夫な日本車はヨーロッパで最強か?という疑問が。
4、「部品を交換しながら末永く乗るという考え方の違い」 現地のパーツ&整備価格は確かに安いようですね。
5、「ディーラー整備網が(日本国内では)日本車のディーラーに対して少ない」 これは「ホーム」と「アウェー」の違いなので当然です。

他にも疑問が。
例えばゴルフⅤの前期型の搭載されていた6速ATは日本のアイシン製です。
当初トラブルフリーかと思われましたが、バルブ等のトラブルが不定期に発生し、最悪の場合で載せ換えとなれば60万円位かかります。
もし現地のパーツ代&工賃が半値だったとして、いや、あるいは載せ替えではなくオーバーホールで対応してくれたとしても、かなりの負担要因にはなります。
現地でこの症状が頻繁に起こっていたら、果たしてあの台数が売れるのか?
それに国内では信頼性のあるアイシン製ATが、なぜVWに搭載されるとトラブル発生するのか?
ATFが違う?VW仕様の設計に問題が?エンジンとのマッチング?
環境の違いだけでは説明できない気がするのです。


私が買い物用として脚代わりに使っている初期型トヨタヴィッツなど、17万kmを越えて何の整備も気遣いもなく平気に走るのは(実はアンチトヨタ派ですが)スゴイ事だと思います。
しかし逆にヨーロッパにおける日本車がドイツ車を凌駕するぐらい信頼性が高いのであれば(現地の人たちすべてがクルマ好きとは限りませんし)自国製品であることや設計思想などよりトラブルの少なさを取って日本車ももっと売れる筈だし、どうもそのような所まで行ってないように思えます。

もしドイツもしくはヨーロッパに在住されていた経験をお持ちの方で、これら事情に詳しい方がいらっしゃいましたら現地の実情をご教授いただきたいと思い質問させていただきました。
質問自体は私個人の「素朴な疑問」でしかありませんが、いつも友人とクルマ談義する際の話題に上ることです。
この場をお借りして、思い浮かんで久しいこの「???」を少しスッキリ出来たら幸いです。
よろしくご教授の程お願い申し上げます。

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ベストアンサーに選ばれた回答

この話題になると、ほんの少しのサンプル数の意見や評価をあたかも一般的であるかのように言う人が現れますが、科学的に確かめたいならこれをどうぞ。http://www.adac.de/infotestrat/unfall-schaeden-und-panne/pannenstatistik/pannenstatistik_archiv.aspx?ComponentId=169221&SourcePageId=47921

ADACの統計です。このページには、統計が発表された年別に2007年からあります。統計の中身は、2002年あたりからあります。年間200万回以上の出動件数からの統計です。故障の分類は、電気系統、点火系統、エンジン、冷却・暖房・エアコン、車輪、燃料供給系統、燃料噴射系統、駆動系統、排気系統、その他。モデル別の評価は、ドイツで年間1万台以上登録されたモデルが対象。評価の数値は、小さいほど優秀。

興味深いのは、ドイツでは日本車はたいして信頼性が高くないどころか、むしろ悪いんじゃないかということです。ドイツで一番信頼性が高いのはドイツ車です。気候の違いのためか、道路環境の違いのためか、とにかく日本におけるドイツ車の信頼性評価とはかなり違います。

ドイツにおいては日本車は信頼性に特筆するものがなく、そのうえ退屈な車ばかりで、韓国車ほど安くないですから、東南アジアやアメリカでの勢いはありません。去年かおととしには、Toyotaの新車販売シェアはHyundaiに抜かれています。Mazdaは、昔はほかの日本メーカーが力を入れていないこともあってドイツでの認知度は高かったですが、いまではシェア的には日本メーカー内で3位か4位です。

日本では人気のハイブリッドも、ドイツではフェラーリくらいの希少種です。実際の販売数はフェラーリより多いとは思いますが、とにかく絶対数が少ないです。冷静に考えれば、ハイブリッドがなんの得にもならないことはわかりきっています。だからだれも買いません。

私の周りの人(みんなドイツ人)が前に言ってたのが、日本車はすぐにモデルを廃盤(ヨーロッパで売らなくなる)にすると。そんなんだから部品の供給もいつまでやってくれるかわからないと。実際は車の名前は変わっても、中身は前のモデルからのモデルチェンジということもあるはずですが、一般消費者に見えるのはモデル名です。日本メーカーには継続性がないと見られてもしかたないです。その点Mazdaはドイツ市場を理解しているようで、昔から同じモデル名でやってます。最近は日本メーカーもモデルを絞り込んできたので、あっさりと廃盤にするようなことはなくなってきていますが、これまでのやりかたで消費者に悪い印象を与えている可能性はあります。

ドイツで売れる日本車は、せいぜいオーリスのクラスまでです。通勤車やお買い物車。それより上になるとドイツ車にはまるで歯が立ちません。さらに最近では、Hyundai、Kiaよりあきらかにデザインで劣っています。そんな事情から自然とモデルが絞り込まれてきたわけです。そんな中ではMazda6(アテンザ)は健闘してると思います。

同じ車に長く乗る、乗れるというのは、日本よりもドイツのほうが圧倒的に多いと思います。道路環境の違いもありますが、ドイツでは10万kmは日本の5万kmの感覚です。ドイツでは初回登録から30年以上経過した車のナンバーの末尾にはHがつきますが、そういう車が数十万台走ってます。機械としての信頼性はもちろん、それを支えるインフラも整っているんです。メーカーは部品を供給してくれるし、税金は安くなるし。

質問者からのお礼コメント

2013.9.2 12:49

偶然、ドイツの車事情を掲載の雑誌を見ました。概ね安全性や速度域、設計思想、部品供給も含めた耐用年数等でドイツ車に軍配が上がっているようです。故障率やケアは環境要因で多少逆転しているようですね。「ドイツ車は安全最優先&真面目、でも壊れる」というlupinusharuさんのお話が一番しっくり来ますが、ベストアンサーは詳細に説明いただいたichmagleberkaeseさんにさせていただきます。s15avさんもありがとうございました。

その他の回答 (2件)

  • 数週間ドイツに滞在しました。ベンツやVWの車が故障しているのを度々見かけました。
    故障する頻度はわかりませんが、本国では壊れにくいといったことは無いでしょう。
    ドイツの方は、日本車は壊れないことはよく知っています。しかし、それ以上に、日本
    車の走りや、安全性(衝突試験をどうクリアするのではなく、実際の事故を考慮してい
    るか)を考えると、ドイツ車を選ぶのでしょう。この考えは、教育から違うと言われてい
    ます。
    車の知識に関して、日本人とは違い一般の女性の方でも、かなり詳しいですよ。

    ちなみに、これまでにドイツ車10台以上と国産車20台以上を所有したことがありま
    すが、ドイツ車は「安全最優先に、真面目に作っています。でも壊れちゃいます」 と
    いう感じです。 私は日本車は通勤に使い、外車は遠出にと、使い分けています。

  • 本国はほぼ100%マニュアルですし日本仕様みたいに過剰なオプションを標準装備させないからでは

    ベンツのEだって窓はPWでなく、手動だったりします

    故障する装備がそもそも無い車が一般庶民の買う車です

    …それでも日本車の耐久性はかなり評価されるみたいですよ。一年エンジンかけなくてもオイルも変えずにすぐ再始動できるのは日本車くらいらしいです

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