トヨタ ハイラックス 「国内唯一のピックアップトラック」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
4
燃費
4
価格
3

国内唯一のピックアップトラック

2022.1.21

年式
2017年9月〜モデル
総評
元々アメリカ市場を中心に販売されていた車両を日本市場に導入したため、日本の道路事情にマッチしているとは言えない面もある。とはいえ、実用車としてピックアップトラックがほしい層もいるはずなので、そんな人には助かる存在と言えよう。
満足している点
国内市場では唯一無二のピックアップトラックというポイントが魅力的である。ファッションで乗るというユーザーもいるかもしれないが、実用車としてピックアップトラックがほしいユーザー層は国内にも一定数いるはずだ。
不満な点
継続して販売していくのであれば、運転支援システムの充実化が望ましい。具体的には車線逸脱にステアリングアシストを加えるなどである。また、もう少しコンパクトなボディサイズであれば購入を検討するユーザーもいるのではないか。日本で乗るのに全長5m超えは大きすぎる。
デザイン

5

ピックアップトラックなので基本的なデザインは決められてしまう部分もあるが、他とは違うオリジナリティを出しつつも、ピックアップトラックらしい力強さを体現していて、アクが強くないデザインは好印象。
走行性能

4

フレーム構造にパートタイム4WDと、オフロードで重宝される古典的なメカニズムを採用していて悪路での性能は優れている。しかしオンロードではロールが大きく、ステアリングフィールもダルで、乗り心地や快適性は現行車種の他のクロカン車と比べてもあまり優れた部類とは言えない。
乗り心地

3

オンロードでの乗り心地はあまり優れているとは言えない。ロール量も大きいし、全体的な印象はダルな感じ。高速域での長時間移動は疲れてしまうだろう。しかし、それはこのクルマに求めるべき性能ではないだろう。ファッションで買うならばそのような点を納得すべきなので、一度試乗の機会を設けることをオススメする。
積載性

4

ピックアップトラックなので積載性は言わずもがなという感じだが、車内の積載性はあまり期待しないほうが良い。後部座席はあくまでもトラックの後部座席なので、乗用車としての快適性や利便性はないと考えておくべき。
燃費

4

大きく重たいボディのピックアップトラックとなるとあまり燃費性能に優れていないイメージがあるかもしれないが、そんな先入観を持っているならばこのクルマの燃費性能には驚かれるだろう。軽油を使用するという面から見ても意外と経済的である。
価格

3

国内市場では実質ライバル不在なので、金額的に安いのか高いのかという判断はしにくいところ。しかし装備面や先進運転支援システムの充実度を考えると、もう少し安い方が妥当ではないかとは感じる。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
トヨタ ハイラックス 新型・現行モデル

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