テスラ のみんなの質問

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僕と同様にエンジンに魅せられた人間は、みなクルマが好き、あるいはバイクが好きだろうと思う。そしてそういった人々は、前回僕が書いたエンジンの好みに対してあれこれと意見を持っているはずだ。

しかし、これが『電気モーター』になるとどうなるだろうか。

クルマが世界中の人々に愛されてきた理由、それは単に便利で手軽な移動手段だからというだけではない。その心臓部には『エンジン』というまるで生き物のような内燃機関が存在し、そこに人それぞれの多様な好みが存在してきたからこそ愛されてきたのである。クルマというのは実用品であると同時に『嗜好品』でもあるのだ。もちろん電気自動車結構、燃料電池車大いに結構。存在を否定するつもりは毛頭無い。しかし、これから先の時代に世界中の人々がエンジンと同じように電気モーターにも魅せられるとはとうてい思えない。「このモーターの回転フィールは・・・」とか、「高回転の伸びが・・・」などと意見を言いあうことも無いだろう。そしてそこには、もはや『嗜好品』としてのクルマの姿は存在しないのではないだろうか。

嗜好品としての要素が全く無い、単なる実用品としてのクルマ。僕はそんなクルマが次世代で主流になっているとは思えない。世界中の多くの人間は、そこまでドライにはなれないと思う。

もちろん、感情論や精神論だけでは無い。そもそも僕は、『歴史上、電気モーターはエンジンに負けた動力源』であると思っている。

多くの人は電気自動車や燃料電池車が新しい技術だと思っているが、実はそうではない。初めて電気自動車が発売されたのが1886年(イギリス)。つまり内燃機関(エンジン)の乗り物誕生とほとんど変わらないのである。当時は産業革命以降に誕生した蒸気自動車に変わる動力源として、電気自動車と内燃機関の自動車が覇権を争った。最初は電気自動車がリードしていたのだが、しだいに内燃機関の自動車が主流となっていく。恐らくバッテリーの問題だと思うが、早い話、この時点で電気自動車はすでに負けているのである。
また、フェルディナント・ポルシェ博士が作ったハイブリッドカーは有名だ。もともと電気工学を学んだポルシェ博士は、1900年に電気モーターとガソリンエンジンによるハイブリッドカーを市販化させている。市販化しただけでも驚きなのだが、さらにこのクルマの電気モーターはなんとインホイールモーター、つまりホイール内部にモーターを内蔵しているのである。今から百年以上も前にこんな驚愕のハイブリッドカーを作ったポルシェ博士はまさに天才と呼ぶにふさわしい人物なのだが、そのポルシェ博士も以後は電気モーターを使用したクルマを生み出してはいない。このことは、天才ポルシェ博士も電気モーターよりエンジンのほうが優れている、という判断をしたからではないだろうか。
さらに我が国日本でも、戦後に『たま電気自動車』というメーカーがあった。あの立川飛行機をルーツに持つこのたま電気自動車は、戦後のガソリン不足から生まれた生粋の電気自動車メーカーだった。のちに中島飛行機の一部と合併して富士精密工業、そしてプリンス自動車になっていくのだが、やはりここでもエンジニアの方々は電気モーターではなくエンジンを選択している。

「そりゃ、当時の技術ではモーターとバッテリーの性能が悪かったからだろ!現在は比べものにならないくらいに進化してるし、これからも進化する!だからエンジンじゃなく電気モーターの時代が来るに決まってるさ!!」
たぶんこう思っている方は大勢いると思う。しかし、進化するのはエンジンも同じである。現在、ガソリンエンジンの熱効率はおよそ36パーセント程度だと言われている。このことは、逆に言えばあと64パーセントもの進化の余地がある、ということだ。熱効率がすでに100パーセントに近いのであれば、当然「エンジンに未来は無い」という話になるのだが、大幅に進化の余地がある以上、まだまだ「エンジンに未来は無い」と結論付けることはできないのではないだろうか。

電気自動車や燃料電池車にも欠点はある。例えばイギリスのBBCが放送している『トップ・ギア』という番組でアメリカのテスラの電気自動車をテストしたら、電気モーターがオーバーヒートしてしまった。スポーツカーだから、と、電気モーターをブン回して試乗しているうちにオーバーヒートして動かなくなってしまったのである。マスコミは電気自動車の欠点として『インフラ整備の遅れ』や『航続距離の問題』、あるいは『充電時間の問題』をよく挙げているが、実はそれだけではない。このオーバーヒートも含め、潜んでいる欠点は他にもきっとある。日産や三菱がインフラ整備のコストやバッテリーの保障に多大な負担を背負っていることも見逃せない。このまま負担を背負いながら、はたして電気自動車を作り続けることができるのだろうか。

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ベストアンサーに選ばれた回答

すごい長文ですね!読んでいて面白かったです。
ラジコンやミニ四駆ではモーター交換してフィーリングがどうとか伸びがどうとかやってましたが、車はそうはいきませんからね…
「エンジンのような」発電機関が備われば充電時間、航続距離の問題は解決出来ますが、そもそもeフォーミュラ見ても面白くありませんでした。

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