スバル インプレッサスポーツワゴン 「スバルの中でもベストバランサーであるこの...」のユーザーレビュー

スバルの中でもベストバランサーであるこの...

2004.7.18

総評

スバルの中でもベストバランサーであるこのモデルは、走りにおいてもユーティリティにおいても最も多くのユーザーに受け入れられる要素を隠し持っているクルマだと思う。なまじバランスが良いだけに中途半端にみられてしまい、折角の良さが隠れてしまっているように感じた。
　特にインプレッサの最近のグレード展開は何か欠けているものを感じる。それは２０Ｓを廃止にした時に強く感じた。１５シリーズをいくらスポーティに仕立てても中身、本質が変わらないのではそれまでをも求めるユーザーをがっかりさせてしまうのではないかと思う。折角レガシィで進化したＥＪ２０のＮＡの良さをインプレッサにも活かしていって、積極的にアピールしていってもらいたい。

　一月半経つが、最高のパートナーになるだろうと確信している。大切にしていきたいと強く思う。

満足している点

馬力155psにトルク20㎏.fという、４名乗車にフル積載時でも、実用上充分なパワーな上にスポーティな走行も難なくこなす。
　１.５Ｌのエンジンより低速は若干トルクがある程度だが、ＷＲＸ程ではないにしろ、AVCSが可変すると一気にトルクフルになる。高回転域でもDOHCという以外に可変吸気システムによりさらにトルクが増す。エンジンとアクセルのレスポンスもかなり良くなり、クイックなシフトにもきちんとついてくる。
　今までのインプレッサがＦＦだったせいか、ＡＷＤになった恩恵が大きく感じられた。コーナーでも踏ん張りが効き、アクセルを踏むほどにガチッと曲がってくれる。
　シフトフィールも良くなりスルスルとクイックにシフトできる。その癖しっかり剛節感はあるのでシフトワークが愉しい。
　取り回しも良く、デザイン上コーナーポールなしでも非常に見切りが良い。
　ユーティリティも、サブトランクやお買い物用のフックが増設され、シートアレンジも容易になった。後席足元スペースも先代よりは５cm程広くなった気がする。オートエアコンもダイヤル式に統一され使いやすくなった。シートもスポーツシートになりホールド性が高まった。

不満な点

スペック的には問題ないにしろ、欲を言えばレガシィと同じEJ20-Rエンジンを積んで200psぐらいはほしい。もっと欲を言えば２ＬモデルにもEZエンジンを開発してほしい。あとは機構的には何の問題もない。
　純正のナビとオーディオなのだが使いにくい。CDとナビを同時に使えない上に現在のHDDナビと比べるとあまりにもロースペック。ビルトインなのはカッコいいのだが、社外ナビに対応できないのはかなりネック。ハイスペックを求めるならオーディオレスにして社外オーディオを後付けすることをお勧めする。
　それとドアミラーの操作スイッチの位置も使いづらい場所である。ＭＣ後でようやく現行型は使いやすい位置になったがどうしてもっと早くできなかったのか？
　あとはクラッチジャダーも気になる。クラッチワークも適当にすれば尚更ジャダーが出てしまう。こういう細かいところで５ＭＴもミッション系をもっと煮詰めるべきだと思う。
　決定的な不満は、なんと言ってもインプレッサシリーズの中でもベストバランサーと言われる２ＬＮＡモデルを廃止にしたこと！　レガシィぐらいもっと煮詰めてもっとアピールすれば、そのバランスの良さがこれまで以上に受け入れられると思った。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験