ベクトラ ワゴンCDの感想
オペルベクトラは他のドイツのメーカーと比べてリーズナブルな価格で購入することができ、他社には負けない安全装備や性能を有して
2006.10.19
- 総評
- ベクトラ ワゴンCDの感想
オペルベクトラは他のドイツのメーカーと比べてリーズナブルな価格で購入することができ、他社には負けない安全装備や性能を有しています。実用的な車でビジネスからレジャーなど幅広い場面に対応します。
フロントから流れるように伸びる空力デザインのミラーが独創的で、その滑らかなデザインからも分かるように、ボディの空気抵抗係数Cd値0.28と大変優秀な設計です。現在でも古さを感じさせない、トータルバランスの優れた実用車です。日本での新車輸入が終了してしまいましたが、良い車です。
- 満足している点
- ◇衝突安全性◇
様々な場面を想定してシュミレーション、実験を繰り返して製作されたベクトラは強固なボディに加え、安全装備も充実していて万一の時も乗員を保護してくれます。フルサイズエアバッグ、シートベルトテンショナー、アンチサブマリニングシートに加えも、98年モデルからはサイドエアバッグや独自のフットプロテクションシステム(衝突時にブレーキペダルが脱落し足首の負傷を軽減するシステム)が標準装備されました。
◇走行性能◇
高速度走行の多いドイツで生まれたこの車は、どっしりとしたハンドリングに優れた走行安定性を持ち、長時間の高速クルージングでも疲労が少ない。内装では人間工学に基づいたシートや視界の設計が貢献しています。
空気抵抗の小さいボディは高速走行時の無駄な揚力や風切り音も軽減し、遮音性が優れています。同時に燃費も向上しました。
スピードメーターを見ると感覚よりも実際は速く走っている時があり驚かされます。エンジン性能も数字以上の実力を持っているように感じます。
◇装備◇
強力な制動力を発生する大口径ブレーキシステムとABSに加えトラクションコントロール+アクセラレーションスリップコントロールが装備されており、滑りやすい路面での制動が安定しコントロールしやすくなります。また発進、走行時に駆動輪が空転した場合、エンジン出力を自動的にコントロールすると共にスリップしている車輪にブレーキをかけ片輪に駆動力を与え脱出を容易にします。雪道の走行も非常に楽です。
オペル独自のDSA(ダイナミックセーフティアクスル)も滑りやすい路面での安全性に効果があります。左右の路面状態が異なる時に制動しても自動的にトーコントロールし優れた直進性を確保します。
一度は乗ってみると良い経験になる車です!!私はカルチャーショックを受けてとりこになりました。
- 不満な点
- エンジンではタイミングベルト関係が弱く(ウォーターポンプ、テンショナー含む)約5万キロごとにメンテナンスを行わないと、ウォータポンプの軸受けの不良によるベルトの破断、テンショナー破損によるタイミングのズレが発生しエンジンを破損するケースが多発した。推奨交換距離以前に切れてしまう事が多いので注意が必要です。
また、アイドリングを調節するバルブの不調によりエンストを起こすトラブルも起こりました。
また、古くなるとエンジンのセンサー類の交換が必要になることがあります。幸い私のベクトラは13万キロを走行しましたが、今のところトラブルは起きていません。
自分でメンテナンスを行う方には設計が整備を行いにくく作ってある事が多いので、難易度は高い部分があります。例:補機ベルトの交換作業
◇国産車のイメージから比較した例です◇(※短所に思った場合)
欧州車全般に言えることですが、部品に対する考え方の違いや走行条件により定期交換部品(消耗品が)発生することが多い。思わぬ故障(消耗品)疑問を持つ方が多いです。
この頃の内装は実用性を重視したものなので、決して華やかではないです。
国産車のように初速域で飛び出すような鋭い加速はありません。高速の伸びは良いです。登坂能力のみを比べると、きつい勾配の山岳道路ではカローラクラスの方が早い場合があります。
ステアリングはどっしりとしているので操作感はやや重く感じられ、車は脱兎のようには旋回しません。回転半径は十分あります。
フワフワとした乗り心地を想像すると驚かれると思います。実際は硬めの設定になっていますので、路面の状態がワンクッション置いて正確に伝わってくるイメージです。
あくまでも私の主観ですので、ご興味がある方は一度ご試乗されることをお勧め致します。車への観念が変わる一台にかるかもしれません。
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