日産 サニートラック 「サニートラック（サニトラ）」のユーザーレビュー

サニートラック（サニトラ）

2020.4.13

総評

クルマとしては最低限の機能しかないが、必要十分。よって故障もすくなく、一応整備士のはしくれなので、メンテナンスも殆ど自分でできるので維持費がかからない。ただしエアコンがないのでファミリーユースには使えない（使うつもりもないが）というか、我が家は4人家族なのでそもそも２人しか乗れない。孫も生まれたので、一家の移動はアウディA1で行っている。

満足している点

昭和40年代のノスタルジーを平成製造の信頼性で味わえる。貨物車なので税金も安いし維持費も安い。負荷の高い貨物用途に作られているので、乗用目的で使うと耐久性は十分。すでに30年、10万キロを経過したが故障しらず。トラックであるが、FR,軽量、ショートホイールベース、マニュアルトランスミッションと、どれをとってもスポーツカーの要素が強い。100km/ｈまでの領域であれば最高に楽しいクルマです。通勤、趣味のウインドサーフィン、バイク運搬、荷台でのテントを張ってのキャンプなど　まさにマルチパーパス。引っ越しや町内会のお祭り神輿の運搬にも最高。商店街の電気屋や燃料やから懐かしがられる。

不満な点

軽トラックよりも狭い荷台。でもロングベッドは欲しくないので我慢。とりあえずリヤゲートをおろせばCB750も搭載できるのでまあいいかなと思います。夏はとにかく暑い。扇風機も三角窓も真夏は役に立たない。エアコンが欲しい。でも部品もないし　高いからあきらめました。最近は市販のクーラーも売っていないので、数十万円出してサニトラにエアコンをつけるなら、同じ値段でアウディA1をエアコン代の代わりに買いましたが、ファントゥドライブの観点ではサニトラに軍配があがるので　どうしても夏以外はサニトラしかのりません。でも夏ややはりサニトラにエアコンが付いているほうが嬉しいです。

デザイン

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この車は昭和40年代の名車B110をベースにしているので、デザインについては言うことはなし。スクエアなボディは　TSサニーのイメージが満載。トラックの潔さ、デザインは最高ですね。車高は下げても上げても似合うのが不思議。30年間は車高を下げていたので、今年から車高を上げて最近の流行に乗ろうかと・・・

走行性能

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動くものはすべて重量（軽さ）が全てだと思う。排気量１２００CCで、６００ｋｇ台のクルマはもう作られることはないだろう。ショートベッドなので旋回性もいい。とにかく楽しい。最近軸重を調べたところ、荷台のオフセットがロングベッドにくらべてマイナスになっており、ショートはロングに比べてフロントヘビーかと思っていたら、まったく逆で　空車でもフル積載時でもわずかながらロングのほうがフロントヘビーであることを発見した。超軽量の足回り（神戸製鋼所のマグホイール）との組み合わせは最高。現在SOLEXとOERのキャブを持っているが、ノーマルのシングル電制キャブもなかなか粘りがあり好みです。

乗り心地

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トラックでもノーマルなら乗用車と変わらない。タイヤもホイールも最近は乗用車用で車検がOK。車両重量が軽いのでロードインデックスも乗用車用の１６５/７０－１３でなんとか行けます。最近ローダウンスプリングのフロントコイルがへたり、線間接触で乗り心地最悪となったのでノーマルのコイルに戻しました。やはり乗りごこちは最高。今回を契機にハイリフト化も検討したい。

積載性

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軽トラックより狭いが、とりあえずCB750が積める。SR500はなんとかあおりも締まる。趣味のウインドサーフィンにも使っているがロールバーを付けたおかげでボード二枚とセール多数が楽に積めるし　ボード以外はすべて荷台に放り投げるだけでOKなので非常にらく。

燃費

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街中１２ｋｍ／ｌ　郊外や高速で１５km／ｌ。非常に優秀で、わたしのCB750に比べて圧倒的に燃費がいいし、SR500とも同じくらい。

価格

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昔はタダ同然の下取り車を直して乗るのが普通だったが、いまでは当時の新車価格をはるかに上回る中古車価格となっている。ついにサニトラも旧車の仲間入り？まさかこんな時代がくるとは夢にも思いませんでした。

故障経験

故障らしい故障はまったく経験していない。30年10万キロ超えで　タペット調整なし、ウォーターポンプ交換なし、プラグ10万キロ無交換、ラジエターコアもミッションもエンジンもまったくトラブルフリー。オルタネーターも絶好調。ファンベルトをギリギリ弱く張るほうがウォーターポンプのベアリングには良いようです。平成24年のアウディは故障だらけ、昔からVW系を乗り続けていますが、とにかくドイツ車の信頼性の低さは最悪だと思います。最近高速道路で故障で止まっているのは日本車もアメ車もほとんどみなくなり、代わりにベンツやVWが圧倒的に多いですね。とにかくサニトラのように枯れた技術で作ったクルマは信頼性抜群です。
　第二のサニトラと言われているのがプロボックス。販売期間の長さ、販売台数の多さ、商用の荒い扱いにも耐え、昔ながらのリヤリジット。FFではあるが　この車の信頼性は推して知るべし、もし次にクルマを買うなら　この車にしたい。