日産 NV100クリッパー リオ 「NV100をもとに、より広く受け入れられる車に」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
3
価格
5

NV100をもとに、より広く受け入れられる車に

2022.6.23

年式
2015年3月〜モデル
総評
幅広い用途で使える1台。軽キャンプなどアクティブに楽しみたい方には好適な素材といえる。また軽キャブバンとしては珍しく上位グレードでは両側パワースライドドアやステップを採用しているのも魅力的だ。
満足している点
ディーラーオプションで車内カーテン車中泊キットを販売しているので、個人でベットクッションを用意すれば車中泊に対応可能。比較的手軽に軽キャンパーとして活用できる1台だ。
不満な点
兄弟車との差別化が全くといってよいほど無い。いわゆる軽トールワゴンと値段が変わらないため、快適装備などの面では、そちらの方が魅力的に映ること。
デザイン

4

軽キャブワゴンのNV100をベースにファミリー用途としての装備を加えた1台。エクステリアはスズキ・エブリィワゴン、三菱・タウンボックス、マツダ・スクラムワゴンと全く同じで、エンブレムしか違いはない。室内は明るめの色調で閉塞感は少ない。
走行性能

4

R06Aインタークーラーターボエンジンを搭載しているので、走りはパワフルそのもの! さらにFR、または4WDが選べる。またCVTではないので、ライバルより闊達な走りが楽しめる。
乗り心地

4

商用車らしく乗り味は結構硬め。だがシートの厚みは適度にあるため不快さは少ない印象を受ける。またコーナーリング時のロール量もすくないため、乗車中に体が大きく揺れ動くことは少ない。
積載性

5

後席が前後に180ミリ可動するので、2列目乗車していても大型の荷物が積載できるのは美質。もちろん後席を倒せばフルフラットになるばかりか、助手席も倒せば2メートルを超える長物も搭載できる。
燃費

3

ターボエンジン搭載モデルで4WDの燃費は実測でリッター13㎞前後。イマドキの軽自動車のターボエンジン搭載モデルと比べると見劣りしてしまう。燃費を気にされる方は2WDモデルを検討した方がいいだろう。
価格

5

価格はライバルの軽キャブバンと比べると高めの160万円〜200万円。ただし装備面ではこちらの方が豪華なので、価格差は納得。さらに上位グレードになると両サイドドアが電動で開閉できるなど、利便性は一気に高まる。
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
日産 NV100クリッパー リオ 新型・現行モデル

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