2010年1月
■2010年1月
キャデラックの入門モデルとなるCTSは2003年3月に初代モデルが発売された。一時FF化されていたキャデラックを改めてFR化したクルマだった。CTSが2代目モデルに進化したのは2007年10月(発売は2008年1月)で、2007年1月のデトロイトショーで発表されたモデルが約1年遅れで日本にも導入された。シグマアーキテクチャーを継承し、外観デザインはキープコンセプトながら、一段と存在感の高いデザインとされ、内装は一段とラグジュアリーな雰囲気にあふれるものになった。搭載エンジンはV型6気筒の3.0リッターと3.6リッターで、それぞれ可変バルブタイミング機構のVVTや直噴方式を採用し、動力性能や環境性能を高めた。全車に6速ATが設定される。当初は左ハンドル車だけで、駆動方式もFRだけだった。本革シートやBOSEのサラウンドサウンドシステム、HDDナビゲーションなど、快適装備の充実度は高く、デュアルステージ運転席エアバッグやデュアルデプス助手席エアバッグ、タイヤ空気圧モニターなど、安全装備も充実したものが用意されている。2008年9月からの09年モデルでは、新たに右ハンドル車を設定した。2009年1月にはV型8気筒6.2リッターのスーパーチャージャー仕様エンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルのCTS-Vの09年モデルを追加。2010年1月からの10年モデルでは、2.8リッターエンジンを3.0リッターに排気量アップするとともに、バリエーションを拡充し、新モデルとしてスポーツワゴンを設定するなど、大幅な変更を行った。