BMW 7シリーズ 「セルシオではなく「大きなＢＭＷ」に乗りた...」のユーザーレビュー

セルシオではなく「大きなＢＭＷ」に乗りた...

2004.1.9

総評

セルシオではなく「大きなＢＭＷ」に乗りたい人にお勧めです。
　発売されたばかりの車と乗り較べると、わずかの間でも相当熟成が進んだことがわかります。E34、E39と乗り継いで初めて購入した７シリーズですが、「やっぱりＢＭＷだなあ」と思わせるだけの乗り味をしっかりと有しています。５シリーズに乗っている時には、信号待ちで隣にセルシオが停まるとちょっと複雑な気分になることもありましたが、現行型Ｓクラスにはない威風堂々としたこの車の圧倒的な存在感には感無量です。

満足している点

スタイルは賛否両論あるものと思いますが、個人的には気に入っています。誰からも好かれるスタイリングよりも、良かれ悪しかれアクの強い方が飽きることなく長く付き合えそうです。また、8年の生産ライフがある訳ですから、長い目でみてモデルライフの中で最終的に評価されれば良いのではないでしょうか。
　動力性能では、5年近く乗った前車のE39の２８００ccエンジンに比べ、その圧倒的な加速感には惚れ惚れとします。街中を流す程度ではエンジン回転は1000～1500回転程度ですが、低速トルクがあり、非常にフレキシブルで乗りやすい車です。以前旧型７シリーズの8気筒エンジンを試乗した際には「もさっとして煩い上にガサツに回るなあ」と感じましたが、６気筒エンジンと較べても、その回転の滑らかさは甲乙つけ難い出来です。もちろん、単なる直線番長ではなく、コーナリングもダイナミックドライブのおかげでロールすることなく、下手なスポーツカーよりストレスなく曲がれます。これほどの巨体であるにも拘わらず高い運動性能を備えているのが他の高級車との違いではないでしょうか。少なくとも、セルシオでは得られない満足度だと思っています。
　オプションではダイナミックドライブとコンフォートパッケージを装着し、純正の19インチを履かせました。エアコン内蔵のシートは非常に快適で手放せない装備の一つです。ただ、コンフォートパッケージ仕様の皮シートは、標準の皮シートよりもグレードが劣る皮の様で、外見上の高級感では今一つですが、私は見栄えよりも中身を選びました。

不満な点

空力重視のためなのでしょうか。フロントバンパー下部がえぐれるような形状になっているのは外形上の唯一の不満点です。
　発売から1年半を経て新車で購入しましたが、未だiドライブは熟成しきっていないようです。オンボードコンピュータをナビ画面の右横に表示した設定のままナビの目的地設定を行い、その後にiドライブの他の操作を行うと、せっかく表示設定をしたオンボードコンピュータの画面が消えてしまいます。ただし、ソフトウェアの問題でしょうから、バージョンアップにて対応は可能かと思います。E65の初期モデルにも1ヶ月ほど乗っていたことがありますが、その個体は、シートがセンターコンソールに干渉しており、シートを動かす度にこすれて気になったものでしたが、今乗っている車では干渉しないように改まっていました。同様に、初期型では気になったダイナミックドライブの突っ張ったような効き方も改善されていました。ただし、今の車でもダイナミックドライブの作動音は小さいながらも聞こえます。
　また、他の方のレポートにもありましたように、リアシートに座ると自動的に昇降するヘッドレストは考えものですね。不要な装備の一つだと思います。
　足回りはダイナミックドライブのお陰でロールはほとんど感じないのですが、ピッチングの量は当初気になりました。が、今ではすっかり慣れてしまいましたが。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験