BMW 7シリーズ 「ライフスタイルとドライビングスタイルが合えばすごく良い車」のユーザーレビュー

ライフスタイルとドライビングスタイルが合えばすごく良い車

2021.2.27

総評

代車でお借りして600kmほどの走行でのインプレッションなので、もっと長く乗られている方にとっては見当違いの感想になっているかも。なので、一個人の感想として気にしないでください。
おそらくこのM-Sportsモデル以外なら、また違うインプレッションになるのだろけど、その一方でこいつは、もっと大事に熟成して素晴らしさを引き出してあげてやってくれと切に思います。もったいない。

満足している点

ボディサイズや重量を意識させない、軽快で手の中に収まっている感がする走り。
B58B30Cエンジンの素晴らしい回転フィール。加速時の感触はまさにシルキーシックスここにあり。いくら昨今のエンジンが無味無臭になったとはいえ、これは流石にわかるだろう。
時速50kmまでの速度域でのコンフォートモードでの路面を舐めるような滑らかな走り。
高速道路制限速度近辺でのSports Modeの足回りの素晴らしさ。
峠を流しているぐらいの速度域での8速スポーツATの秀逸な変速。おいしー！という感触。
同じく峠を流しているぐらいの速度域でのコーナー侵入時のすばらしい鼻先の入りと、前後重量バランスのよさからくるライントレースの正確さ。
おそらくとても高いボディ剛性を前提とした、サスペンションを最大限働かせる設定による思い通りに走ることができる運動性。
後輪操舵で小回りがものすごく効く。

不満な点

サイドウォールが硬いランフラットタイヤからの大きめのロードノイズ。これ、普通のタイヤに換装すれば、絶対幸せになれると思う。
低速のタイトコーナー侵入後、後輪操舵の位相変化で突然切れ込むようなライン取りになる。
アメリカ市場を意識したように思える、伸び側減衰特性のエアサス。もう少し、後半の減衰力立ち上げを早くすれば不必要にふわふわしないのに。
ブレーキの踏み始めの踏み込み量に対する、制動力の不足感。そんなにラフに踏む人多いかね？
ブレーキングで、まさに時速0kmで完全停止しようとする速度域でのコントロール性の悪さとサスペンションの揺り返し。同乗者がいつ止まったのかわからないような停止ができない。
8速スポーツATの躾の悪さ。Comfort Modeはそんなにエンブレ効かさなくていい。エアサスの減衰特性と混ざると、無用なノーズダイブが発生するから。

デザイン

4

走行性能

5

乗り心地

4

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験