アウディ A4 アバント (ワゴン) 「見ていて楽しい、とにかく緻密で丁寧な作り...」のユーザーレビュー

見ていて楽しい、とにかく緻密で丁寧な作り...

2008.3.2

総評

見ていて楽しい、とにかく緻密で丁寧な作り。
一見ビジネスライクなのにちゃんとエモーショナル。
ちょっと乗りでもよく出来ているのに、長く乗っても楽しそう。
しばらくドイツ車から離れていましたがA4と出会って大きく開眼することができました。

モデル末期商戦もあり、装備てんこ盛りの状態で驚くような条件での購入でした。

乗れば乗るほど上のグレードと新型が気になってしまうのはドイツ車のお約束ですが、
上を見ればキリがありませんし、よくよく見てみれば十分すぎるほどの素晴らしさ。
どの車種どのグレードにも例外なく一貫したものが感じられたので逆に安心です。

ただ、万人受けする良さかどうかはなんとも言えません。
スポーツサス＋18インチタイヤは人によってはかなり不快でしょうし、
CVTの加速感も嫌いな人は嫌い。4気筒も、軽快と評価するか、振動が多いと思うか。
そういう観点からは、誰彼となくオススメできるとは言えません。
裏返せば、「私だけが知っている」感がとてもうれしい理論派高級車なのかも。

この車を選ぶにあたり、A4アヴァントは2.0TFSIクワトロとも乗り比べ、果ては
A6アヴァント（2.8、3.2、エアサス付きやらSlineやら）にも相当グラッときましたが・・・

今回は「濃縮＆熟成アウディ」とも言える "素のB7" を味わいつくしたいと思います。

満足している点

【どこもかしこもよく出来ている！】

大雑把な言い方ですが、全体を通してこれに尽きると思います。
カタログやメディアのインプレでは触れられていないような細かなところにまで
作り手のこだわりが染み渡っています。具体例を書くと一晩ぐらいかかりそうなほど。
特に手に触れるところは全て尋常でない「触感性能」が追求されている感じ。

まさに「神は細部に宿る」を地で行くクルマです。

【サスペンションチューニングの妙】

今回はDynamic line Plusを選択、Slineと同じスポーツサスペンション搭載。
ピエヒ博士の一声で日本向けにチューン？されたノーマルグレードとは異なる、
インフォメーション豊かでかつ「喰らい付いたら離さない」ような足まわりに感動。
乗り心地という面では「？」ですが、この足周りの狙いは別のところにあるので◎。

ドイツ車ってみんなこうだったよなぁ、と嬉しくなってしまいました。

【素晴らしいマルチトロニック】

CVT全般、出始めの頃からの悪いイメージしかなかったのですが、
走っているうちにそれらを理詰めで論破されているような感じがしました。
最初は「ギクシャク」「音だけ大きくなる加速感」のような動きが目だったのですが、
それは雑なアクセルワークゆえ・・・カミさんが運転したら別物のような動きに。
ロスのないトルク伝達とショック皆無の変速には「別方向での高級感」を感じました。

不満な点

【室内が狭い（特にリアシート）】

珍しいエンジン縦置きレイアウトによる制約か、
このサイズにしては室内長の確保がかなり厳しい状態です。
「まず技術と理屈から」のクルマ作りをしているアウディならでは、
でもあり微笑ましく許してしまいたい気もするのですが、やはり狭いものは狭いです。
特に、リアシート座面の前後長の短さは乗る人の体格を選んでしまうと思います。
（我が家ではリア＝子供専用なので全く差し支えないのですが・・・）

【エンジンの振動が大きく伝わる】

これも縦置きレイアウトによる難しさだと思いますが、
せっかくの高級感をかなり削ぐ感じはどうしてもしてしまいます。
ただ、エンジンマウントを柔らかくする等の小手先の対応をせずに
ドライバビリティ優先でこのような味付けとしたことは逆に好ましいとも言えます。

【サイドブレーキレバーの位置がおかしい】

これは左ハンドル用のレイアウトがそのままであることが原因でしょう。
後付け感がプンプンするアームレストが干渉してしまうのはまだいいとしても、
400万を越える（しかもドイツの）車がこの状態というのはちょっと納得がいきません。
（ただ、しょっちゅう操作するものではないので、目くじらを立てるほどではありません）

【新型B8が気になる】

ま、こればっかりはしょうがないですね(^^;
旧型のほうがいい！なんて強情はらずに素直に楽しみにしたいと思います。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験