サイトトップへ

サイト
トップへ


現在位置: carview! > 編集記事 > 試乗記 > アルファ ジュリエッタ イタリア試乗・詳細報告

ここから本文です

アルファ ジュリエッタ イタリア試乗・詳細報告

現代アルファのすべてを備えた1750TBi 235HP

トリノ郊外のワイン産地の、葡萄畑に囲まれた丘に駆け上るワインディングに攻め込んでみた。ジュリエッタは全モデルに、ダイナミック、ノーマル、オールウェザーの3つの走行モードを切り替えられるDNAセレクターなる機構が備わっているが、まずはノーマルモードでワインディングを攻めると、タイトベンドでもロック・トゥ・ロック2.25回転というクイックなステアリングを切り増す必要をほとんど感じさせず、まさにオン・ザ・レール感覚でコーナーの連続を駆け抜けていく。ところがDNAセレクターをダイナミックモードに切り替えたら、そこに明確な変化が生じた。2速で抜けるタイトベンドからの立ち上がりでスロットルを踏み込むと、最大34.6kgmのトルクが一気に膨らんで前輪に送り込まれるため、試乗車が履いていたオプションの18インチ径ピレリPゼロをもってしても、瞬間的にフロントがアウトに逃げる傾向を感じた。さしもの“コンパクト”プラットフォームも、ダイナミックモードをフルに駆使すると限界をさらけ出すというわけだ。

とはいえ、そこまで攻めない領域におけるジュリエッタのドライビング感覚は、Cセグメントのクルマとしてはすこぶる上質なものに思えた。前記のようにエンジンやギアボックスの作動がスムーズなのに加えて、細めのリムを持つステアリングホイールをとおしてのステアフィールもすこぶる繊細なもので、大いに好感が持てる。このジュリエッタの操舵感覚は、これまでの電動ステアリングの常識を覆すものだといっていいだろう。

 

つまりジュリエッタ1750TBi 235HPは、アルファロメオのスポーツモデルに求められる艶やかさと官能性と繊細さ、それに今日の実用車に必須の快適さと安全性と環境順応性を、すべて備えたクルマに思えた。しかも、かつてのアルファにありがちだった、ある種ドライバーに我慢を強いる神経質な部分も、ほとんど見い出せなかったのが好ましい。

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

サイトトップへ

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

関連サービス

メールマガジン メールマガジン