ワゴンRがリッター30km 自動ブレーキも新設定
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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ってなわけで言うほど走りの違いは実感できなかった不肖オザワだけど、代わりにシビレたのは、例の「ぶつからない」ハイテク安全装備だ。スズキの場合、すべてを総括するスバルの「アイサイト」みたいな名称はなく、性能別に、衝突被害低減ブレーキを「レーダーブレーキサポート」、駐車場等でのペダル踏み間違いを防ぐ機能を「誤発進抑制機能」、急ブレーキ時に追突を防ぐハザードの警告機能を「エマージェンシーストップシグナル」、横滑り防止機能を「ESP」と言うわけだけど、技術的には正直言っちゃうと新しいところはナシ。
特に「ぶつからない」のレーダーブレーキサポートは上限30km/hまでの話で、そこんところはダイハツの「スマートアシスト」やVW・アップとほぼ同じ。細かく言うとスバルのアイサイトなどはステレオカメラを使っているがゆえ、よりハイスピードから連続的に効くようで効果もより高い。そこは最近トヨタにしろ、日産にしろ、ハイスピードから効果を発揮するモノができているわけだけど、いかんせんどれもお高い。つまり、今回のスズキのレーダーブレーキサポートは非常にベーシックでプリミティブで、追従式クルーズコントロール機能などは付かない割り切ったリーズナブル仕様なわけ。
でもね。それはそれで意義はあると思うわけですよ不肖オザワとしては。街中、低速での追突が一番事故件数が多いわけで、とにかくオプション価格4万円は驚異的! 前から言ってますが、この手のハイテク安全はおそらく将来日本車にとってのエアバックやバックモニター的存在になるのだと思う。
要するにどのクルマでも当たり前に付き、常識になるわけで、そこで一番大切なのは機能以上に低価格化で、その結果、装着率は飛躍的に高まる。実際、ムーヴは装着率6割とも言われていて、さらに安いワゴンRはもっと進むと目されている。
この日本車のハイテク安全カルチャー、実はもっと評価されてもいいものだと思いますけどね。マジメな話。
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