VWパサートにパワフルさが魅力のディーゼル追加。選択肢があることが重要
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
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いろいろ書いたが、結局、ディーゼルにすべきなのかどうかというと、ケース・バイ・ケースだし、好みの問題も絡むからなんとも言えない。言えるのは、長距離を走る人はディーゼルの分高く買ったとしても回収できる可能性がある。日常的に(つまり低回転域での)パワフルな走りに価値を見出す人には強くオススメする。私個人はこの点に最大限の価値を見出し、実際に直4ディーゼル車を毎日使っている。ディーゼルの振動はよく抑えられ、エンジンの静粛性もハイレベルなのは間違いないが、とはいえガソリン車よりは振動も音も出るので、遅くてもいいから振動せず静かなほうがいいという人にはオススメできない。ただし高速巡航時に限ってはガソリン車よりも静かだ。
VWに限らず、ディーゼルがガソリンよりも良いか悪いかという話にあまり意味はない。選択肢があるということが重要なのだ。VWはEVのe-ゴルフを日本発売し「2025年までに最大300万台のEVを生産する」と表明しているのに加え、先日新たに「2022年末までに世界各地の16カ所の工場でEVを生産する(現在は3カ所)」と発表した。EVにも本気だ。天然ガスや化学合成した再生可能ガスを使ったTGIテクノロジーの研究も進めている。環境保護の観点からもユーザー個人のメリットの観点からも、選択肢を広げることこそ重要と考えているのだ。途中で反省するきっかけもあったので、よけいその思いを強めているはずだ。
なので、パサートはガソリンでもディーゼルでもいい。選択肢があることを喜びながらじっくり選ぼう←仕事放棄(笑)。ただし、パサートは今夏にデザインの変更を伴うマイナーチェンジが予定されているので、買ってすぐデザインが変わってしまうのは勘弁という人は、あわてて飛びつかず、まずは情報収集すべきだ。アルテオン風デザインになるという噂も。
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