ミュルザンヌ、国内試乗 ベントレーの本流に乗る
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
全長5.5mを超えるサルーンボディはまったく新しくデザインされたものだが、メッシュ張りのフロントグリル、流れるようなアルミ製のフロントフェンダー、幅色いリアクォーターピラー、短いフロントオーバーハングと長く伸びるリアエンドからなるプロポーションといった伝統的要素によって、ベントレーならではのスタイルを創出している。
最上級のレザーとウッドでしつらえられた豪奢な室内も、ベントレーのイメージそのものといえる。ルマンに連戦連勝していた1920年代当時のベントレーのスポーツカーは、“世界一速いトラック”と異名をとるほどスパルタンだったが、同時に彼らは当時から高級サルーンも造っていた。今日のインテリアについていえば、現代的な高機能を盛り込みながらも、曲線とクロムメッキを効果的に用いたデザインに、ベントレーらしさが見える。
ドライバーズシートに収まって印象的なのは、インテリアの仕上げの素晴らしさと同時に、その着座位置の高さである。並みの乗用車を上から見下ろすかのごとき高さは、スポーツカーの低いコクピットに潜り込んだのとは逆の優越感を、ドライバーにもたらす。
フロアコンソールにあるボタンを押すと、エンジンは即座に目覚めて微かな振動をボディに伝え、出撃準備が完了。大きなノブを握って8段ATをDレンジに送り、スロットルを軽く踏むと、ミュルザンヌの巨体は滑るように走り出した。ボディが基本的にスクエアなため大きさのわりにサイズを掴み易いのが、道の狭い市街地などでは救いになる。
ミュルザンヌは車重2585kgという超ヘヴィ級だが、1020Nmという怒涛の最大トルクを生む6.75リッターV8ツインターボはそれをモノともせず、軽く踏めばそれなりにスピードを上げ、深く踏み込めば背中を押し出すような加速を振る舞ってくれる。その際、スロットル操作に対してクルマの反応がワンテンポ遅れるかのような独特の感触が印象に残るが、それとて英国の超高級サルーンらしさのひとつの表現に思えてくるから面白い。
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