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スズキの新型コンパクト スプラッシュの実力は!?

スイフト譲りの走りの実力

ヨーロッパでは1.0リッターのガソリン、1.3リッターのディーゼルエンジンに5MTと4ATがあるが、日本仕様は1.2リッターのガソリン+CVTになる。これは基本的にスイフトと同じユニットで、スプラッシュ用にチューニングされたものだ。俊敏な発進加速を見せるスイフトと比べると、スプラッシュはやや穏やかで、スピードがのってくるまでがちょっとのんびりしている。といってもそれが不快なのではなく、キャラクターに合っているな、と好印象だった。加速フィール自体はとてもなめらかで、トールボーイスタイルにありがちな「つんのめり感」がないし、頻繁な加減速でもボディとの一体感を保ってくれているからだ。

足回りの剛性感は、市街地走行ではスイフトよりややユルめに感じた。タイヤは専用開発のコンチネンタル社製で、市街地でマンホールなどを越えるとゴツゴツ感があるものの、高速域ではかなりフラットで安定した乗り心地を実感できる。ただし、サイズが185/60R15と大きめなこともあって、実は最小回転半径が5.2mにもなってしまう。そこで銀座のド真ん中で縦列駐車、立体駐車場への入庫、Uターンと試してみたのだが、見切りの良さとハンドル操作の正確性が補ってくれたのか、結論としては問題なかった。

そのほか気になったのは、運転席パワーウインドウがオートで閉まらないこと。ウインカーの点滅音が「ピッポ、ピッポ」と奇抜(?)なこと。タコメーターが付かないし、エアコンもマニュアルのみだ。ただ日本仕様は、ドアミラーの電動格納やリアのパワーウインドー、ルーフアンテナといった装備をわざわざ追加している。これ以上の贅沢装備を付ける代わりに、充実させたのが安全装備だ。カーテンエアバッグを含む6つのエアバッグや、フォースリミッター機構付きのシートベルト、4輪ABSが標準。最も感心したのは、リアシートに3名分のヘッドレストと3点式シートベルトが備わる点だ。日本車には、5人乗りなのに5人分をきちんと用意しないコンパクトカーが多すぎる。

私はこれまで、女性にオススメのコンパクトカーとしてスイフトや輸入車をよく推していた。女性だからこそ、安全にキビキビと、しっかり走れるクルマに乗って欲しいと思うからだ。でもスイフトはフェロモンが足りず、輸入車は価格が高すぎるのが悩みのタネだった。このスプラッシュは、ついにその隙間を埋めてくれた1台だと思っている。

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