ジープ&ジュリエッタで行く、夏の信州ドライブ
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
一晩を過ごした野尻湖は、夜じゅう降り続いた雨が朝にはあがり、またしてもドライブ日和だった。やや二日酔い気味の同乗者には悪いが、帰りはアルファ・ロメオの美しきじゃじゃ馬、ジュリエッタをチョイス。イタリアのスポーツDNAを色濃く受け継ぐこのモデルで、ワインディングを堪能する気マンマンで乗り込んだ。
2012年にデビューした現行のジュリエッタは、クーペのように流麗なボディラインを持つコンパクトハッチバックで、その後AクラスやV40など、デザインを売りとするライバルたちが続々とやってきた。もちろんそれらもカッコいいのだが、ジュリエッタを見るとやっぱりその「カッコつけ方」が違うというか、もう祖父の代くらいから「男はカッコつけてナンボだろ」が板についているかのような、不思議な貫禄を感じてしまう。
インテリアでは、ジュエリーのように輝くメーターに誘われ、絶妙に身体に密着するシートに包まれて、気分が昂揚してくるのがわかる。エンジンをかけた時の最初の音からすでに官能的で、この先に何が待っているのか、早く走りたい願望を刺激されているかのようだ。
そして走りだせば、いきなりヒュンヒュンと軽やかな加速フィール。1.4Lのマルチエアエンジン+TCTの組み合わせはまったくもたつくところがなく、170ps/230Nmのパフォーマンスを自在に操っているような爽快感だ。そして、スイッチひとつでダイナミック、ノーマル、オールウェザーと走行モードが変わるD.N.Aシステムによって、ダイナミックでは最大トルクが250Nmにアップ。ここぞの加速が格段に逞しくなり、高速クルージングでも余裕のドライブが楽しめた。
この楽しさは後席でもなかなかのものだったようで、同乗者が二日酔いから復活して運転したいと言い出した。思いのほか圧迫感がなく、シートの座り心地もよいジュリエッタの後席で、最短距離=最善ではない、速い=幸せではない、に加えて私はもうひとつ悟ったことがある。運転してもしなくても楽しいドライブが、本当に楽しいドライブだということだ。
セオリーを捨てて乗ってみると、自分でも想定外の扉が開くかもしれない。ドライブのドキドキを忘れてしまった大人たちは、いっそこんなクルマたちと暮らしてみてはどうだろうか。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
TANABEのカスタムスプリング2製品にレクサス『IS500』用など3車種のラインナップが追加
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
【予算もサイズも性能も好敵手】アルファロメオ「ジュニア」とレクサス「LBX」買うならどっちだ
【購入前にマストで訪れたい】LBXの世界観を体感できるポップアップ展示が世田谷にオープン
シビックがイメチェン&出力アップ! スポーティな25年モデルが米で公開。日本にも近々上陸か
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった