コンチネンタルGTC V8 完璧に乗りこなせるか
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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世界を代表する超高級ブランドであるベントレーが4LV8ターボというコンパクトなエンジンを用意してきた理由。それは、もはや環境性能とブランドイメージが切っても切れない関係になってきた点にある。
6LW12ターボを積んだ初代コンチネンタルGTがデビューしたのは2003年。世間ではヴィクトリア・ベッカムが1号車のオーナーになったことが話題になった。しかしあれから約10年経ち、環境性能のプライオリティは格段に上がった。となれば当然、世間の目に敏感なセレブたちも環境性能を無視できなくなる。さすがポッシュ!と言われるような知的なクルマ選びをする際、4LV8ターボの「CO2排出量の40%削減」という要素は大きな意味を帯びてくるわけだ。
エンジンは大きければ大きいほど高級でエラい・・・という価値観はもはや過去のものになったのかもしれない。とはいえ、100年以上前から続いてきた価値観が天変地異のようにガラリと変わるわけもなく、圧倒的な物理量に支えられた高級を望む顧客に対し、ベントレーは依然として6LW12ターボも用意している。
そこで気になるのは、新しい4LV8ターボがベントレーならではの世界観をきちんと備えているかどうかだ。もしそれが諦めや我慢を伴うダウンサイジングだったとすれば、僕は諸手を挙げて賛成する気にはなれない。前述したようにベントレーの生産台数はたかだか年間1万台。ならば、たとえ燃費が少々悪かろうと、豊穣な自動車文化を後世に残していくためにもベントレーにはベントレーらしさを追求して欲しいと思ったりする。燃費はいいが刺激性のないフェラーリに存在価値がないのと同じで、燃費はいいが妙に軽々しいベントレーなど誰が欲しがるというのか?
結論から言って、新しい4LV8ターボは素晴らしい出来映えだった。とりあえずいちばん高いのもってこい! という価値観の持ち主でもなければ、あえて6LW12を選ぶ必要はない。そう感じるほどに、コンチネンタルGTC V8の走りは気持ちのいい贅沢さに満ちあふれていたのだ。
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