ホンダeは標準仕様がお得。後席の着座感や弱気な販売台数など気になる点も
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹 8
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ホンダ初の電気自動車「ホンダe」が正式発表されました。発売は10月30日(金)。今回は事前取材の写真と合わせて、気になった部分などもお伝えします。
ホンダeは2グレード展開。
ホンダe………………………451万円 ※283km ※※23万6000円
ホンダeアドバンス…………495万円 ※259km ※※16万8000円
※WLTCモードの航続距離
※※経済産業省のクリーンエネルギー自動車補助金
アドバンスと標準仕様の価格差は44万円、補助金も入れるとさらに広がって50万8000円。アドバンスは最高出力が差別化され154ps(標準仕様は136ps、315Nmのトルクは共通)となりますが、これに伴い航続距離が標準仕様の283kmに対してやや短い259kmになり、補助金も減額されます。コストや航続距離重視ならベースモデルが良さそうですね。
ちなみにアドバンスのみに標準装備される機能は、半自動駐車システムのホンダパーキングパイロット、マルチビューカメラシステム、プレミアムサウンドシステム、1500WのAC電源、17インチアルミホイール(ベーシックは16インチアルミホイール)など。
一方で車線維持ACCを含むホンダセンシング、コックピットの目玉である5個の画面を組み合わせた超ワイドスクリーンやデジタルミラー、AI音声認識機能、インターナビは両グレードとも標準装備で、内装のトリム類も変わりません。また、7色あるボディカラーの選択肢も共通となっています。
外観もさることながら、ディスプレイがずらりと並ぶハイテックな内装がホンダeのハイライト。乗り込んだ時のSF感は相当なものですが、着座感も個性的です。というのもフロア下に電池があるのと、そのわりに全高が1510mmと低いため、床から座面までの高さが低く、特に後席では足を投げ出して座るような印象でした。試乗では後席の着座感もチェックしたいところです。
それと販売計画台数が年1000台というのはかなり少な目。ホンダ初の量産EVとあって慎重にならざるを得ない事情を承知で言うと、これだけ気合を入れて開発して、世界的にも話題にもなっているのに、販売面では腰が引けているようにも見えてしまいます。クラリティや国内でのアコードの扱いのような中途半端な取り組みで終わってしまうと、せっかくのホンダらしい華やかなモデルが活かせないということにもなりかねません。人気が出て生産拡大とか、派生モデル登場のニュースにも引き続き期待ですね。
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