ジャガー・Fタイプ発表 超速&詳細レポート!
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
ジャガーが本気でポルシェを負かすには、エンジンが重要だ。ポルシェと同じようにコンパクトな6気筒エンジンをスーパーチャージャー(SC)で過給して、カレラSを上まわるパフォーマンスを実現しているようだ。
Fタイプには主に新開発の3リッターV6スーパーチャージャー(SC)が搭載され、ベースモデル「Fタイプ」には340ps/450NmのV6が積まれる。ホットモデル「Fタイプ S」にはパワーアップしたV6が積まれ、380ps/460Nmを絞り出す。0-100km/h加速は前者が5.3秒、後者が4.9秒。「Fタイプ」はボクスターよりも速く、「Fタイプ S」はボクスターSよりも速い。フロントエンジンというトラクション性能のハンディを加味するとFタイプは加速力は侮れない。
さらにホットな「Fタイプ V8 S」は、XJで使われている5リッターV8スーパーチャージャー(SC)をリファインして搭載し、495ps/625Nmのパワーとトルクを絞りだす。このFタイプはジャガー最速モデルとなり、0-100km/h加速が4.3秒とカレラSを上まわっている。
「Fタイプ」と「Fタイプ S」と「Fタイプ V8 S」でボクスターとカレラを丸ごとやっつけようという魂胆だ。これほど明確にポルシェに挑戦状を叩きつけたスポーツカーは数少ない。後から「R」や「RS」モデルが開発されると思うが、その時はポルシェGT3と戦えるパフォーマンスを実現するかもしれない。
気になるのはギアボックスだが、あえて8速トルコンATを選んだところが、高級ブランドたるジャガーらしい。ZF製のギアボックスのロックアップを緻密に制御することでダイレクト感を実現、シフトアップ&ダウンは非常に速いらしい。しかも、複数段のギアを落とすことも可能。シフトはパドルで行うが、アメリカ市場からMTの要望もあるので、6MTも開発中ということだ。
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