フリード/フリード+に試乗。ライバル・シエンタとの違いは?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:小林 俊樹
今回の進化のキモとなったのは開発陣が「ギリギリの許容範囲」と判断して50mm伸ばされた全長と、動力バッテリーを含むハイブリッドユニットが、従来のトランク床下からフロントシート下に移設されたことだ。
進化のキモその1…であるボディ全長の拡大だが、各部の寸法をさらに削り取ることで、室内長は先代比で+90mmと、外寸の拡大以上に広くなった。
室内空間の余裕は数値上だけでなく、ハッキリと体感できるくらい増えている。先代でも身長178cmの筆者が苦もなく7人座れて驚いたものだが、新型ではヒザや頭はクルマのどこにもまったく当たらず、3列すべてで健康的な姿勢で座ることができる。各シートのサイズやデキも相変わらず十分に優秀で、前席左右の余裕も増しているから、新型の恩恵は前席でも味わえる。
ただ、あえて不満をいうなら、ミニバンの特等席であるはずの2列目シートが、フロアに対してちょっと低すぎる(=ヒール段差が小さい)ことだ。筆者の場合、2列目に正しい姿勢で座ろうとすると、どうしてもヒザ裏が浮いてしまう。着座姿勢だけ取れば、3列目のほうが気持ちいいくらいである。2列目のスライドを目いっぱい後ろにして(2列目スライド量の拡大も新型の売り)アシを投げ出せばヒザは浮かないが、そういう姿勢で移動すると、かえって疲れるものだ。
この点はパッケージ担当エンジニアも迷ったところだそうで、最終的には「頭上の開放感とのバランスを考えて、このヒール段差にした」という。日本ではそういう心理的開放感がショールームで評価されることは理解しているが、それでなくても頭上空間は見上げるほどある。この2列目のヒール段差以外は文句なしに見事なパッケージだけに、ここも正論で通してほしかったところである。
進化のキモその2…によって、新型フリードのリアオーバーハング床下はポッカリと空いた。それを活かして、新型フリードでは積雪地域待望の「ハイブリッド4WD」というバリエーションを用意することに成功した。
また、2列シート車も床下空間を利してトランクを超低床化。ひとつのボディで大容量ワゴンと車いす仕様…という一石二鳥パッケージを実現している。このアイデアは軽自動車の「N-BOX +」と同じなので、フリードの2列車は従来の「フリードスパイク」から「フリード+」に改名した。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
驚愕「1億超え」も!? 日本一の高級車ってどのクルマ? いつか乗りたい“高級国産車”ランキングトップ3
つーか、これが限界。レッドブルのペレス、イモラでは8位も「望みうる最良の結果」予選Q2敗退が響く
スズキが初代といわないのは認めてないから!? 2003年に登場した「スイフトスポーツ」の謎
新車で買える!? 三菱「最新型ランサー」まだあった! ダイナミック顔に顔面刷新されてる「“グランド”ランサー」とは
上位入賞続け光明を見る山本尚貴の陰で、不運の連鎖に苦しむチームメイト佐藤蓮「この流れを断ち切りたい」|スーパーフォーミュラ第2戦
角田を攻略できたかも? ハースF1小松礼雄代表イモラ決勝を悔やむ「別のタイミングでピットストップすれば入賞を狙えた」
4車線化と引き換えの「再有料化」目前 地元は歓迎? 今はまるで“渋滞ガチャ” 八木山バイパス
マツダが次世代型「CX-5」の存在を明らかに! 心臓部は“マツダ製ハイブリッド”になる!! デザインは新コンセプトカーがベースか!?
超レトロ!? 新型「スポーツカー」発売! 丸目4灯×6速MT採用の斬新「5ドアハッチバック」 25年登場で開発進む「M55」とは
峠道を気持ちよく駆け抜けられる!ハスクバーナの新型「ヴィットピレン401」に試乗しました~小野木里奈の○○○○○日和~
涙のベッテル、イモラでのアイルトン・セナ追悼ランで“オーストリア国旗”も掲げる「彼が果たせなかったことを……」
生誕50周年、シトロエン『CX』が全国から集まる! 日本シトロエンクラブが記念ミーティング
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から
スバル「レガシィ」生産終了。あなたが最も印象に残っているのはどのモデル?【写真でチェック】
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ
「ランドクルーザー250」のおすすめグレードとは? 長く乗りたい人は“ナビ選び”に注意!?
コンパクトSUV「キックス」が仕様向上 日産創立90周年記念モデルは装備が充実!