BMW M3…男は優しいだけでは生きられない
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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だが、ひとたびアクセルを踏み込むと性格は様変わりする。実はドイツで私はM3をフランクフルトから約400キロ離れたミュンヘンまで運んだのだが、なんと2時間ちょいで着いてしまった。つまり、平均して時速200キロ前後。時には250キロ巡航もあった。しかし、最近のアウトバーンは結構混んでいるので、時には無粋なトラックに引っかかってあっという間に時速100キロ前後まで落ちてしまう。つまり、そういう道を早く移動するには、100キロからオーバー200キロの加速が非常に重要。その点、このM DCT+M3の組み合わせは最強。まさに水を得た魚なのであった。
例えば遅いトラックにひっかかり、仕方ないので時速100キロぐらいで走行車線に戻ったとしよう。長距離ドライブで疲れているのでボーッとしてたりする。するとそのうちトラックが退く。そこで今まで通りのMT車で、ギアを6速に入れてたりすると、一瞬のチェンジの遅れで後ろのクルマに追い越されたりする。だが、M DCTならばそんなことは絶対にない。
なにしろギアを一番燃費のいい7速に入れてあっても、アクセルを踏み込んだとたんに瞬時で3速までシフトダウン! エンジン回転は6500rpmまで跳ね上がり、猛獣のように加速して、感覚的にはものの3秒ほどで時速200キロに達する。まさに思い通り、というか思い通り以上に走れるのだ。だからアウトバーンで痛感したのが、このM3の4リッターV8はある意味、自然吸気とは思えないことだ。まるで全域でターボでも付いているかのように、ドライバーに向かって吠え、急かすように回る。そしてそれを見事に御しきってくれるのがこのM DCTなのだ。
正直、BMWらしいヴィヴィッドなフィーリングと言う意味では335iに搭載されている3リッター直6ツインターボの方が個人的には好みだ。だが、3時間を2時間に縮めたい、一生を倍生きたいと思う人には、このM3の方が相応しい気がした。本当に人生を生き急ぐように走れるクルマなのだ。
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