【爆速ワゴン】M3ツーリング発売。ライバル、RS4やC43との違いは?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 48
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 48
BMWジャパンは1月20日、「M3 コンペティション M xDrive ツーリング(以下:M3 ツーリング)」を発売しました。
M3 ツーリングは、BMWのモータースポーツ部門であるBMW M社が初めて手掛けるハイパフォーマンスワゴンということもあり、発売前から注目が集まっていました。
一方、直接の競合となるとアウディとメルセデスベンツ(メルセデスAMG)には、それぞれ「RS4アバント」と「AMG C43 4MATIC ステーションワゴン(以下:C43ワゴン)」というハイパフォーマンスワゴンがすでに存在しています。
>>RS4アバントの価格・スペック詳細はこちら
>>RS4アバントのユーザーレビューはこちら
>>AMG Cクラスワゴンの価格・スペック詳細はこちら
>>AMG Cクラスワゴンのユーザーレビューはこちら
国産車ではほとんど見かけることのなくなったハイパフォーマンスワゴンですが、ドイツの“プレミアム御三家”ではにわかに盛り上がりを見せています。“真打ち”とも言えるM3 ツーリングはいったいどのようなモデルなのでしょうか。また、ライバルと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
まず、ハイパフォーマンスカーにおいて最も重要な心臓部について見てみましょう。
M3 ツーリングに搭載されるのは、3.0L 直列6気筒ツインターボエンジンです。最高出力は510PS、最大トルクは650Nmを発揮し、ドライブロジック付き8速MステップトロニックとMモデル専用の4輪駆動システム「M xDrive」が組み合わされることで、0-100km/h加速は3.6秒という驚異の数値となっています。
一方のRS4アバントは、最高出力450PS、最大トルク600Nmを発揮する2.9L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載します。組み合わされるトランスミッションは8速AT、駆動方式はアウディ独自の4輪駆動システム「クワトロ」です。また、0-100km/h加速は4.1秒を記録します。
そして、C43ワゴンには2.0L直列4気筒ガソリンエンジンに、F1の技術を活かした電動ターボチャージャーがアシストを行います。システム全体の最高出力は408PS、最大トルクは500Nmを発揮し、9速AT(AMGスピードシフトMCT)と4輪駆動システム「AMG 4MATIC」との組み合わせで0-100km/加速は4.7秒となっています。
心臓部となるパワートレインは、直6のM3 ツーリング、V6のRS4アバント、そして直4に電動ターボチャージャーを備えたC43ワゴンと“三車三様”です。
スペックを見る限り、M3 ツーリングが頭ひとつ抜け出していることがわかりますが、いずれも公道走行では必要十分な性能を持っていることは言うまでもありません。
>>M3ツーリングの価格・スペック詳細はこちら
>>RS4アバントの価格・スペック詳細はこちら
>>AMG Cクラスワゴンの価格・スペック詳細はこちら
次に、エクステリアデザインについて見てみましょう。
M3 ツーリングは、まず大型のキドニーグリルが目をひきます。正直なところ、このフロントフェイスは好みのわかれるところではありますが、良くも悪くもライバルとは一線を画している部分と言うことができます。
それに加えて、大きく張り出したフェンダーやグロスブラックに仕立て上げられた前後のスポイラーやサイドスカート、そして4本出しのマフラーなどが、ベースとなる「3シリーズ ツーリング」との大きな違いです。
>>3シリーズ ツーリングの価格・スペック詳細はこちら
>>3シリーズ ツーリングのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>3シリーズ ツーリングのグレード詳細はこちら
対するRS4アバントも、ベースモデルとなるA4アバントと比べて20mm拡幅されたボディやそれに組み合わされる大径のホイール、そして両側2本出しのマフラーなどが特徴的です。
M3 ツーリングに比べて、一見したときの非日常感が薄いのもRS4アバントの特徴です。これは決してネガティブなことではなく、普段使いを考えたときにはメリットになりうる要素です。
>>A4アバントの価格・スペック詳細はこちら
>>A4アバントのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>A4アバントのグレード詳細はこちら
C43 ワゴンもまた、ベースモデルとなる「Cクラスワゴン」の世界観を大きく逸脱することのないデザインにとどめられています。この点は、RS4アバントに近い実用志向があると言えそうです。
>>Cクラスワゴンの価格・スペック詳細はこちら
>>Cクラスワゴンのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>Cクラスワゴンのグレード詳細はこちら
これらの3モデルを比較すると、M3 ツーリングは、一見してハイパフォーマンスカーだとわかるアグレッシブなデザインを採用している点がほかの2モデルに対し大きな違いとなっています。
この傾向はインテリアデザインにも見られます。
M3 ツーリングは、Mモデル専用のメーターパネルやステアリングホイール、そしてスポーツシートなどがレーシーな走りを予感させます。さらに、オプションで「Mカーボンバケットシート」を装着することもできます。
一方のRS4アバントやC43 ワゴンは、専用のステアリングホイールやインテリアトリム、シートなどが用意されていますが、M3 ツーリングほどスポーティ志向ではなく、プレミアム感を重視したデザインとなっています。
それぞれ特徴のあるハイパフォーマンスワゴンですが、ワゴンという実用車のなかに非日常感を追加したRS4アバントやC43 ワゴンに対して、セダンである「M3」にワゴンボディを与えたというアプローチであると言えます。
>>M3ツーリングの価格・スペック詳細はこちら
>>RS4アバントの価格・スペック詳細はこちら
>>AMG Cクラスワゴンの価格・スペック詳細はこちら
最後に価格について見てみましょう。
M3 ツーリングの価格は1398万円となっており、オプションを含めた乗り出し価格は1500万円を超える可能性も十分にあります。
RS4アバントは、1299万円とM3 ツーリングよりも100万円ほど低い価格設定となっていますが、「カーボンスタイリンパッケージ(80万円)」などのオプションを追加すると、やはり1500万円クラスの乗り出し価格になる可能性があります。
一方、C43ワゴンの新車価格は1146万円となっており、3モデルのなかでは最も手頃な価格となっています。基本的な装備はすべて標準搭載されているため、乗り出し価格も1200万円台に抑えられる可能性が高そうです。
C43 ワゴンがほかの2モデルよりも安価であるのは、パワートレインの違いが大きく影響していると考えられます。ただ、現在では排気量が大きければ大きいほど性能が良いというものではなく、むしろコンパクトなエンジンを搭載していることによる軽快な走りや、高い燃費性能といったメリットも少なくありません。
いずれにせよ、この3モデルは日常的に使用する上では十分すぎるパフォーマンスを持ち合わせていることはもちろん、機能や装備についても値段相応のものが搭載されています。
ただ、開発のコンセプトや走りの性格はそれぞれ異なるために、どのモデルが自身のフィーリングにマッチするかを重視して比較検討すると良さそうです。
>>M3ツーリングの価格・スペック詳細はこちら
>>RS4アバントの価格・スペック詳細はこちら
>>AMG Cクラスワゴンの価格・スペック詳細はこちら
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
【MotoGP】クアルタラロ、タイヤ内圧違反でスペインGPスプリント3位失う。代わってペドロサが2017年以来の表彰台
ニュルの頭文字を掲げる電気自動車【ヒョンデ Nブランド】
自由に闊歩するロバたちはゴールドラッシュの名残り!? オートマンは街まるごとテーマパークのような観光スポットです【ルート66旅_49】
ジャガー、してやったり! 完璧チームプレイで他チーム翻弄ワンツーフィニッシュ|フォーミュラE第8戦モナコ
ボルボの雪上テスト現場へ潜入! EX30でエルク避けを体験 ソフト開発での重要性も増す
MotoGPスペインGPスプリント|マルク・マルケス、転倒で勝利幻に……荒れた展開生き残りマルティンが制す
なんちゃってセレブが「オートモビルカウンシル 2024」に潜入。インパクト大賞は「ランボルギーニ」顔のソファです
複数年契約を結んだヒュルケンベルグはアウディF1の一員に「ドイツ製PUを搭載し自動車ブランドを代表するのは光栄なこと」
フェラーリの『499P』理解度は約8割。「残り20%をうまくコントロールする必要がある」
6MT搭載! 新型「“FR”クーペ」公開! 830馬力超えV8搭載の「最強モデル」! 60年で“最も楽しい”「スーパースネーク」米に爆誕
レッドブルF1の技術責任者、退団か 「圧勝」支えたエイドリアン・ニューウェイ氏、チーム内騒動で不満?
ニコ・ヒュルケンベルグ、今シーズン限りでハースF1を離脱。2025年にザウバーへ移籍
史上最強のディフェンダー“オクタ”まもなく登場。V8搭載で2000万円級も初回220台は即完売か
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった