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吉田匠×新ボクスター&理想のボクスター論

モデルチェンジの基本要件はケイマンと同様

そのニューボクスター、どこが変わったのかといえば、基本的に新型ケイマンと同様の変更が施されている。新設計エンジンの採用と、ティプトロニックSに替わるPDKの採用という、パワートレーンのリニューアルがその主眼で、ボクスターSの3.4リッターエンジンは直噴化されているが、素のボクスターの2.9リッターは気筒外噴射のままなのも、ケイマンの場合と同じだ。さらにこれもケイマンと同じく、シャシーにも細かな手が入れられている。具体的には、サスペンションセッティングの最適化、軽減されたステアリング操舵力、後輪指定空気圧の低下、機械式LSDのオプション設定など、といったところだ。

もちろんエクステリアデザインも変更された。最も目につくのはフロントで、ヘッドライトとフロントフェンダー、それにエアインテーク形状などが変わり、リアに回るとスカート下にディフューザーが備わったのが目新しい。総じて987前期型より一段と躍動的かつスタイリッシュになり、僕には明らかに魅力を増しているように見えた。

シュトゥットガルト発のチャーター機でシチリア島の表玄関パレルモ空港に着くと、そこからいきなり試乗が始まった。そこに素のボクスターの試乗車はなく、用意されているのがすべてボクスターSだったのも、ケイマンの試乗会と同じパターンだ。そのなかから僕がまず選んだのは、明るいブルーのボディに赤い矢印のストライプを走らせ、ドアに40番のコンペティションナンバーを描いたクルマだった。実はこのカラーリング、1970年のタルガ・フローリオで1、2フィニッシュを決めたレーシングスポーツ、ポルシェ908/3を模したもので、いわば“ヤル気”バージョンなのだ。ただし、ヤル気バージョンとはいえトランスミッションはPDKで、シチリアでは結局、MT仕様には遭遇できなかった。

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