コンチネンタルGTスピードの多重人格的世界
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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だが、ひとたびガツンと飛ばすとその価値というか意味が分かってくる。とにかくそのスピードと重量感がハンパじゃないのだ。
6リッターで800Nmの巨大トルクを持つだけに、あせって走らせなくとも2.3トンのボディは余裕で速い。気がつけば100km/h近くまであっという間に行き、十分免許が無くなっちゃいそうだ。
が、例えば100km/h弱で8速1400rpmだったのが、アクセルをベタ踏みした瞬間、素早くなおかつ滑らかにギアがイッキに5段落ちて3速に突入、5000rpmでうなりを上げて加速し始める。そこから先は日本なので試せなかったが、まさに上品な重量級の室伏広治選手みたいのが、いきなりスプリンターに変わってしまうような印象。
「コンチネンタルのV8がエコ&スポーツで、ノーマルがゴージャスだとしたら、GTスピードは二重人格です」と関係者は語ったがまさにその通り。2012年に追加されたバランスの良いV8モデルは確かにエコなだけでなく、軽快なハンドリングが自慢で、ノーマルモデルはW12を生かした徹頭徹尾重厚かつ濃密な走りが売り。だが、このGTスピードはちと違う。そもそもベースからしてほどよい硬さを持ち、本気でムチを当てると見事野獣の本性をむき出しにする。
それに実際高速で飛ばすとわかるのだ。オーバー600psを全力で解き放つ意味を。特にコンチネンタルGTはフルタイム4WDなので、パワーを余すことなく路面に伝える。それも4輪全体でヌルヌルと驚異的に加速する。
これを本気でコントロールしようと思うと、ある程度の足の硬さは避けられない。このクルマにはフェラーリやポルシェと言ったスーパースポーツと同レベルの“責任”が感じられる。パワーにはそれ以上の剛性とコントロール性を。それがヨーロッパの流儀なのだ。
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