ヴェゼル モデューロX試乗。コンプリートモデルならではのバランス感が強み
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹 43
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モデューロXの「味」を出しているのが足回り。欧州B、Cセグメントの走りを目指したというサスペンションはノーマルからあえて車高を変えていません。北海道にあるホンダの鷹栖テストコースで最高速からワインディング、ドイツの一般道を模したというコースでセッティングを詰めました。
編集は4WDのハイブリッドと、FFのツーリングを試乗しました。最初に4WDのハイブリッドに乗ります。全モデル共通のシートですが、背中から腰、そして太もものあたりまでしっかりホールドしてくれて、クッションは肉厚で上質。ノーマルと違うモデルに乗っているということを感じさせてくれます。
走り出すと路面のうねりや段差の衝撃をやや感じますが、4WDは17インチを装着しており(2WDは18インチ)、角は丸いもののしっかりとしたコシがある感触で、スポーティな乗り味と感じました。特徴として4WDゆえ、FFモデルと比較すると全体的に動きに重量感がありますが、その重さは鈍重ではなく「しっとり」に効いている印象でした。
次に1.5Lターボのツーリングに乗ります。アクセル、ブレーキ、ステアリングに対しての反応が素早く、また1.5Lターボエンジンの力強い加速力も相まって、まるでスポーツハッチのように運転を楽しむことができ、4WDモデルより軽快感があります。
いずれも普段の道でもドライブが楽しめそうなスポーツ感がプラスされ、コンプリートモデルならではのバランス感が好印象でした。価格はハイブリッド モデューロX ホンダ センシングの4WDが361万7900円、FFは346万7200円、ツーリング モデューロX ホンダ センシングが352万8800円とやや高めの設定ではありますが、ヴェゼル自体がかなり売れているモデルだけに、人とは違うチョイスとして、さらに走りを楽しむクルマとして選択する価値はありそうです。
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