独自路線行くプレミアム 新型CTS × 岡崎五朗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
今回試乗したのは3.6リッターV6。アメリカ車らしくV8を積んだほうがカタログ映えするのだろうが、重量や前後重量配分では有利。重要なのはそれを感じられるかどうかだが、CTSは走り出した直後からもって生まれた運動神経のよさを伝えてくる。たとえ街中レベルの速度域でも、ステアリングを切り込むとノーズが気持ちよくスッと素直に反応するのだ。ボディサイズは全長4870mm×全幅1850mm×全高1470mm。重量は1810kg。決して小さなサイズではない。しかしその運転感覚はとても軽快で、ひと回り小さいクルマに乗っているかのような印象すらある。
低回転域から野太いトルクを発生するエンジンも、そんな印象を強めている理由のひとつだ。アクセルを踏み込んだ瞬間からググッと頼もしい力感が立ち上がり、その直後に後輪を力強く蹴る感覚が伝わる。しかも単に力強いだけでなく、一瞬の「溜め」があるから唐突な感じがない。わかりやすく言うと、力強いのに滑らかなのである。トルクの塊を右足の動きひとつで自在にコントロールできる快感。これはエンジン特性の細かいチューニングやトルコンとのマッチングの煮詰め、高剛性かつしなやかな駆動系がなければ絶対に出ない味だ。もし貴方が舌の肥えたドライバーなら、アクセルをひと踏みした瞬間にCTSが「本物のプレミアムスポーツセダン」であることを理解できるだろう。
さらに踏み込むと、ハイピッチなサウンドを聴かせながら怒濤の如き加速が始まる。とくに4500rpm以上(レブリミットは7000rpm)のフィーリングはかなり刺激的。日欧のスポーツセダンとの料金所ダッシュ競争? になっても後塵を拝することはない。太い低中速トルクというアメリカ製エンジンの特徴に、トップエンドまでストレスなく回りきる最新エンジンらしさを加えた秀逸なパワーユニットだ。ガソリン価格高騰のいま、レギュラー仕様であるのも嬉しい部分である。
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