三菱の雪上試乗会で手応えを感じた、4輪駆動と電動化の近未来
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:三菱自動車
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久/写真:三菱自動車
力を蓄えるためには、アウトランダーをはじめとするその他と、現在開発中の新型SUVを売って稼がなければならない。その新型SUVとは、昨年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「eX Concept」を市販化するSUVと、それよりも大きなSUVのことだ。「2016年後半から、その姿をお伝えできます」(相川社長)。eX Conceptは、SUVであり、パワートレインはバッテリー、つまりEVだった。4輪駆動と電動化のコンビネーションで、三菱が追い求めるものが結合している。
電動化について、開発副本部長(EVシステム担当)兼電動車両事業本部 副本部長の百瀬信夫氏から明るい話を聞いた。「EVやPHEVに用いられるバッテリーの性能が、2017年から2020年の間に劇的に進化します。電池そのものの性能が向上し、リチウムイオンバッテリーに貯えられる電気の量が2倍から3倍に増えるのです」。蓄えられる電気の量が2倍から3倍に増えるということは、電気だけで走る航続距離もそれに比例して飛躍的に伸びることになる。「EVで300km走れるようになるかもしれませんし、さらに充電時間を半分以下にすることができます」。スゴい!
その通りになったら、EVやPHEVが現在抱えている宿命的な短所がほぼ霧消してしまうではないか。航続距離300kmのEVだったら、僕も買いたくなってしまう。そんなクルマでこそ、キャンプやスキーに出掛けて行きたくなる。自然の中に分け入って行くのに、クルマが静かでクリーンであることがどれだけ素晴らしいのかは現行のアウトランダーPHEVで体験済みだ。
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