SLS AMG ロードスター、“世界最速”の実力
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
モナコとニースの中間に位置する小さな半島の先端にある高級ホテルが、SLS AMG ロードスターの基地であった。そのホテルでAMGのエンジニアから、ボディ剛性をいかに向上させたのかという話しを聞いた。ボディには「捻りと曲げ」剛性があるが、乗り心地などに効くのは捻り剛性とのこと。ロードスターは一度捻るのに18000Nm(約1.8トン)の力が必要なほど捻り剛性は高い。この値はロードスターとしては充分な数値であるとAMGは言う。
その秘密はSLSのボディ骨格がアルミスペースフレーム構造なので設計の自由度が高いことが挙げられるが、バスタブ構造のキャビン剛性を高めるため、アルミの肉厚を大きくしたり、サイドシルに使われるアルミ押し出し材の断面を大きくしている。その結果アルミニウムスペースフレームのホワイトボディ重量は243kgと、クーペと比較してもわずか2kg増に収まっている。
しかもトランスアクスルなので、リアアクスルにはギアボックスが配置され、エンジンとギアボックスはアルミ鋳造製のトルクチューブで頑丈に結合されている。その中を貫通するドライブシャフトは軽量で捻りに強いカーボン製だ。このようにボディもパワートレーンも一体化された一つの剛体のような構造となったことがロードスターの大きな武器ではないだろうか。その結果、車両重量も1660kgとクーペからは+40kgで済んでいる。気になる安全性はシート後方に補強用クロスメンバーを設けており、横転時の乗員保護システムが完備された。
ドライバーのすぐ前には巨大なエンジンが、後方にはギアボックスが配置されているおかげで、前後重量配分は「47:53」とFRスポーツカーとしては理想的なパッケージを実現している。いまから約110年前にニースで生まれたのがブランドとしてのメルセデス。フランスの女の子の名前の通り、そのDNAは「軽く速く美しい」という原則が刻まれていた。SLS AMG ロードスターはその掟に忠実に開発されたわけだ。
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