523iツーリング、エコカー減税&円高還元!?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
試乗したのは、他グレードよりもひとあし先に導入された523iツーリング。2.5リッター直6はセダンにも搭載されているが、ツーリングはワゴン化に伴うボディの補強などにより110kgも重くなっている。しかし、下からしっかりとしたトルクを出すエンジンとよく躾けられた8速ATは、1.9トン近いボディをなかなか軽快に走らせる。
もちろん535iのような圧倒的な加速は望めないが、快音を奏でつつトップエンドまで滑らかに気持ちよく回るエンジンをめいっぱい使い切るドライビングには、高性能モデルにはない楽しさがある。正直、スポーティというにはいささかボディが大型化しすぎた感もあるが、実際に走らせてみると、そこには紛れもないBMW流のスポーティが存在することを実感できるのだ。
フットワークの仕上がりも素晴らしい。走り出した瞬間に、シルクのような滑らかな乗り心地にハッとさせられ、速度を上げていけば次第にフラット感を増す巧みなボディコントロールに感心させられる。路面がうねったり、荒れてたりしても、煽られたり、ちょろちょろしたせわしない動きがまったくなく、どっしりと腰を据えた安定を保つ様は感動的ですらある。
首都高の継ぎ目のような日本特有の路面も、タタンッと軽やかにパスしていく。ランフラットタイヤの悪癖はすっかりなくなったようだ…と思いつつブレーキをかけ荷重がフロントに乗った状態で継ぎ目を通過したら、ガツンという直接的なショックが伝わってきた。このあたりは、ランフラットタイヤに残された最後の課題のようだ。
低速域ではクイックに、速度が上がるにしたがってマイルドな効きになるアクティブステアリングは、ワインディングロードでの楽しさはもちろんのこと、街中でのキビキビした動きにも大きく貢献している。最初はクイックな特性に戸惑うこともあるだろうが、慣れてしまえば問題なし。いまや3m近いホイールベースをもつに至った5シリーズツーリングだが、アクティブステアリングのおかげで、四つ角や自走式立体駐車場のループなどでの取り回しはとても軽快だ。
この上なく上質で快適で運転が楽しいスポーティなステーションワゴン。523iツーリングとはそんなクルマだ。この内容で先代525iツーリングに対し35万円安くなったのも朗報である。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
全国に5台のみ!! ミニバンなのに3ドアを採用!? 個性派すぎる[アヴァンタイム]
BYDがカスタムカーや旧車イベントに出展する意義とは?「シール」の導入でセダンの復権なるか!?
【ドゥカティ】「ディアベルV4」が2024 レッド・ドット・アワードのプロダクトデザイン部門で最高評価を獲得
国道140号 大滝トンネル貫通で、秩父の観光地へのアクセス向上に期待! 現道は死亡率の高い恐怖のくねくね道。
アンダー200万円! トヨタの「快適小型SUV」何が良い? デビュー“4年”でも売れまくり! 「ヤリスクロス」の魅力は?
【ブログ】長島哲太&ダンロップに突撃。タイヤの違いってナンダ? 激戦必須なST1000も/カメラマンから見た全日本ロード第2戦もてぎ
MAXWIN のバイク用ブラインドスポットモニターが Amazon 限定で特別セールを開始!
ガソリンスタンドで「クルマ買取」なぜ増加? どんなメリットがある? GSが“給油以外”のサービスを行う理由は?
CT125ハンターカブのエンジンカスタム:ハイカム交換で、とにかく回したくなる超~気持ちいぃエンジンに様変わり!!
ロッキー/ライズはトヨタが開発へ! [ダイハツ認証不正問題]これからの事業方針と再発防止の内容
BMW、14年ぶりにル・マンへ投入する“アートカー”のデザイン公開。20号車Mハイブリッド V8が『20台目』に
やっぱ「自然吸気」じゃなきゃ味わえない快感があんのよ! ターボだらけの世の中でも100万円台で狙えるNAエンジンの中古スポーツ4選
【予算もサイズも性能も好敵手】アルファロメオ「ジュニア」とレクサス「LBX」買うならどっちだ
【購入前にマストで訪れたい】LBXの世界観を体感できるポップアップ展示が世田谷にオープン
シビックがイメチェン&出力アップ! スポーティな25年モデルが米で公開。日本にも近々上陸か
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった