新型アウトランダーPHEVに乗った! 走りも快適性も先進性も力作、課題はクリープ!?
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 79
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20kWhの大容量バッテリーを搭載するアウトランダーPHEVは走行していない時にも役に立つ。電化製品のコンセントを直接挿し込んで最大1500Wの電力を使うことができるほか、車両と建物をV2H機器で繋ぎ、建物全体に給電することもできる。ガソリン満タンの状態からだと一般家庭の約12日分(現行型は約10日分)の電力を取り出すことができる。キャンピングトレーラーでひと晩過ごす程度の電力なら、エンジンをかけなくても駆動用バッテリーの電力だけで十分事足りる。現行型同様、走行充電によって目的地(キャンプ場など)に着いた時点で満充電にできるチャージモードも備わる。
最近の三菱車は日産の運転支援システム「プロパイロット」を「マイパイロット」と名付けて採用する。当然新型アウトランダーPHEVにも設定される。アダプティブ・クルーズ・コントロールとレーン・キープ・アシストを統合制御し、先行車との車間距離の調整と車線中央維持をクルマがアシストしてくれる。先行車や車線の認識能力が高く、不安なく使うことができる。先行車の停止に合わせて自車が停止しても、30秒以内に先行車が再び発進すれば自車も自動的に再発進する。渋滞時の神装備。
長いEV走行可能距離と航続距離、パワフルな走行性能、有用な給電機能、最先端のADAS……。いち早くPHEVを市販した三菱自動車が、各社のPHEVが出そろいつつあるこのタイミングで満を持してアウトランダーPHEVを刷新し、PHEV2.0へとアップデートした。現行型には設定のない3列7人乗り仕様が新たに設定されたことも、大家族には朗報だろう。価格は462万1100~532万700 円。令和3年度のクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(19万1000円<P、Gグレード>、20万1000円<Mグレード>)が適用される。
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