ホンダ「アクティ トラック」はもうすぐ生産終了。強みは独特の駆動方式
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 333
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 333
ならば、そのようにやや古いアクティ トラックにはアドバンテージ(強み)がないのかといえば、そんなことはありません。
アクティ トラックの強みは、エンジン搭載位置とサスペンション形式の関係で「けっこう走りがいい」ということです。
キャリイとハイゼット トラックはエンジンを座席の下に搭載するという、軽トラックではもっとも一般的なレイアウトを採用しています。しかしアクティ トラックは、エンジンを荷室下側の後方(リアサスペンションの前側付近)に搭載して後輪を駆動するという、いわゆるミッドシップレイアウトなのです。
これにより、アクティ トラックの前後輪重量配分は58:42と、競合以上に後輪の接地荷重が増えるため、4WDではなくても、未舗装の農道などを安定した状態で走れるのです。
またアクティトラックはサスペンションも個性的です。競合のリアサスペンションがトラックでは一般的なリーフスプリングの車軸式であるのに対し、アクティトラックの後輪は、車軸式ではありますが「ド・ディオン式(重いリアデフをボディ側に固定してバネ下重量を軽量化し、サスペンションだけを動かせるようにしたサスペンション)」を採用しています。
これらによりホンダ アクティトラックは荷物を積んでいるときも空荷状態のときも、いわゆる軽トラっぽい粗さを抑えた快適な乗り心地を実現しているのです。
グレード展開は以下の4グレードとなります。
・TOWN(2WD/4WD)
・SDX(2WD/4WD)
・ATTACK(4WD)
・STD(2WD)
それぞれの特徴として「TOWN(2WD/4WD)」はパワーウィンドウ、電波式キーレスエントリーなどまさにタウンユースにも耐えうる装備類を備え、「SDX(2WD/4WD)」は程よい中間グレード、「ATTACK」は4WD&5MTのみでさらにはウルトラロー/ウルトラリバース・ギア付きというタフ仕様で、「STD」は2WDのみでラジオすら付かず、まさにスタンダードといったものとなっています。ちなみに先進安全装備は全グレード選択できません。
アクティ トラックは2021年6月をもって生産終了となることが公式に発表されていますが、いまならまだ新車で買うことができますし、中古車も20万~150万円ぐらいのゾーンで豊富に流通しています。先進安全装備はチョイスできませんが、ミッドシップレイアウトならではの「農道における安定性」にご興味がある人にとっては、まだまだ注目すべき軽トラのひとつだと言えるでしょう。
次のページ>>スペック例
【 ホンダ アクティトラックのその他の情報 】
ホンダ アクティトラックの買取相場
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
吊り橋?いいえ全然違います! 紛らわしい「斜張橋」何がどう違うのか 「超巨大な支柱」がそびえ立つ「納得の理由」があった!
うれしい価格据え置き! ’24「Vストローム1050」が新カラー3種をひっさげて登場
アバルト、白と黒とのコントラストが美しい、90台限定の特別仕様車「ABARTH F595C 2nd Edition」を発売
ニスモZのワン・ツーも優勝3号車Niterraと2位23号車MOTULの大きなギャップ。今季のGT500の難しさが垣間見えた富士戦
DSオートモービル、ルージュベルベットのボディカラーが与えられた特別仕様車「DS 4 RIVOLI BlueHDi Coquelicot Edition」を発売
5年ぶり復活! トヨタ新型「ランドクルーザー“プラド”」発表! 豪華な“6人乗り”仕様もアリな「カクカク本格SUV」中国に登場
牧野任祐がマツダの人馬一体ドライビングアカデミーからインタープロトに参戦。初ドライブで感じた難しさと暑さ
マジカルレーシングの GSX-R1000用ストリートボディワークに新製品が追加!
ワンオフのフェラーリ「SP30」が約3.5億円は安すぎる!? 差し押さえ物件の悲運な「599GTO」ベースの「488」顔の跳ね馬とは
12気筒こそフェラーリ!!「12(ドーディチ)チリンドリ」、クーペとスパイダーの2種のボディで堂々の登場!
アウディ、150台限定モデル「A1 Sportback urban chic edition」の導入を発表
日産 GT-R【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!