BMWの新種、5シリーズグランツーリスモに試乗
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:篠原 晃一
いずれにしても、グランツーリスモを積極的に走らせる場面では期待以上の力強さが確かめられることは間違いない。ダイナミック・ドライビング・コントロールをスポーツに切り替えると、535iはインテグラル・アクティブ・ステアリングの制御が変わり後輪を前輪に対して逆側に自動操舵させる速域が拡大する。それだけに、80km/hくらいまでの中速域では応答性を重視した設定になる。コーナー進入時にステアリングをスッと切り込んでみると、大柄なボディを意識することなく意外なほど軽快に向きを変え気持ちのいいフットワークが確かめられる。
さらに、550iはダンパーの減衰力とスタビライザー強さを連続可変制御するアダプティブ・ドライブを標準装備。ダイナミック・ドライビング・コントロールをスポーツに切り替えると、ダンパーの減衰力を高めに維持するだけではなく、前後にあるスタビライザーの強さを独立して可変制御。その効果もあり、連続するコーナーを飛ばしぎみのペースで駆けぬけてもボディのムダな動きが抑えられ腰高な印象とは無縁でいられる。それでいて、スプリングを固めているわけではないので乗り心地が損なわれない。コーナリング中に路面のうねりを通過してもサスペンションが突っ張った感じにはならないので、高速域を含めフラット感ある姿勢が保たれる。
ただし、ダイナミック・ドライビング・コントロールをコンフォートにするとアダプティブ・ドライブの設定がかなり穏やかになり、インテグラル・アクティブ・ステアリングも安定性を重視した制御に変わる。そのため、中速域を超えるとボディの動きの収まりが一瞬遅れフワッとした乗り心地になってしまったような印象を抱くこともある。BMWに乗り慣れた人は違和感を覚えるかもしれないので、コンフォートは市街地を走るときなどに快適性を最優先した場面で選択することをお勧めする。その意味では、快適性を確保しつつ積極的に走らせる場面では適度な刺激が得られるノーマルこそ、グランツーリスモの基本となるモードといえる。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
いよいよガソリンはリッター200円に!? 補助金の終了が間近に迫ってきた!
1900馬力のピニンファリーナ「バッティスタ」と10台限定の「B95」が日本上陸! イタリア大使館でお披露目された超弩級ハイパーカーとは
日産エクストレイルがマイナーチェンジ。合わせて90周年記念車をリリース
カマルザマン「ドライのマップに変えた」と雨の決勝でベテランの技。Team Frontierは8耐トライアウト首位通過
急きょ出場のデビュー戦でファステストラップの爪痕「シングルシーターでも速いことを示せた」バーニコート/SF第2戦
可能性は感じる ケド「宿題」も多い オモダ5 プロトタイプへ試乗 1.6Lターボの新型SUV
過去最高! 2630台を3カ月で販売したランボルギーニが2024年も好調な業績を維持している理由とは
深夜バス相次ぎ廃止 一般系統も“整理”へ 京成バスダイヤ改正
1200馬力超え“V12”搭載! 「クワッド“バイク”」世界初公開! バイクとクルマ混ぜちゃった! パワーウエイトレシオ1kg/hpの“絶叫マシン”「エングラー V12」英で発表
ストロール、優れたタイヤ管理と戦略で入賞「ニコや裕毅をパスできて楽しかった」アストンマーティン/F1第7戦
日本限定の『コンチネンタルGTアズール』がベントレー&マリナーから登場。世界10台のみ、4165万円
世界に1台 超高級車ブランド「オーダーメイド」に注力 ロールス・ロイス本社工場拡張へ
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から
スバル「レガシィ」生産終了。あなたが最も印象に残っているのはどのモデル?【写真でチェック】
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ
「ランドクルーザー250」のおすすめグレードとは? 長く乗りたい人は“ナビ選び”に注意!?