市場の変化に合わせたコンパクトカー
text:Jim Holder(ジム・ホルダー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
レクサスはSUV人気の高まりという市場の変化を読み、ラインナップを見直し、小型クロスオーバー・モデルの拡充も図れると考えているようだ。
東京モーターショーでの取材で、顧客の価値認識の変化によって、しっかり作り込まれたコンパクトカーを高価格帯で販売できるという証拠があると、役員の1人が話した。確かにSUVは、同じサイズのハッチバックよりも収益性が大きいという特徴がある。車高が高く、クルマのサイズ自体も大きく感じるためだ。
取材の中でトヨタの役員は、「トレンドは変化し、小型車が安価とは限らなくなってきています。まだ明確に何をするのかはお話できませんが、新しいクルマのすべての可能性を視野に入れています」 と話している。
コンパクトSUVとなると、最近発売されたレクサスUXの下位モデルとなり、価格も3万ポンド(408万円)以下となるだろう。
またコンパクトカーの魅力の1つとして、ユーザーがオプションを選択することで、販売価格を高くすることができることにも触れた。「お客様は、個性を望むのです」
加えて、レクサスはコンバーチブルや電動化技術を持たない内燃エンジンを搭載した高性能モデル「Fスポーツ」など、特徴のあるクルマの製造を続けることも明言している。「運転を楽しみたいというお客様に応える必要があります」
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