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ニューモデル 2019.9.9

6代目 三菱L200(トライトン)に試乗 新エンジンとシールドグリルを獲得

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オールアルミの新ディーゼルエンジンを採用

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)三菱のピックアップトラック、L200の歴史は古く、1970年代末にまでさかのぼる。近年4ドアボディのピックアップ人気は英国でも上昇しており、6代目となるL200もかなりの可能性で成功しそうだ。L200は現在タイで生産されており、世界中で述べ470万台を販売。英国で見ると、三菱製自動車の販売台数のうち、実に1/3がL200を占めている。

    【画像】三菱L200と競合ピックアップ 全97枚

さらに欧州全域で販売されているL200は、その半数近くを英国人が購入している。そのため三菱自動車は、英国ユーザーからのフィードバックにもしっかり耳を傾けてくれているようだ。その好循環が、英国での長い人気を保っている理由のひとつとなっている。

ハンサムなルックスを獲得した6代目L200だが、実際、英国ユーザーの意見をよく反映しているように思う。車体寸法や機械的な機能はよく検討されているし、今回のモデルチェンジですべての重要な部分で改善を受け、シャシーとサスペンションはより良質で静かな乗り心地のために見直された。ちなみにフロントは独立懸架式で、リアがリジッドアスクルにリーフスプリングの組み合わせ。

エンジンはまったく新しいユニットへと刷新され、150psを発生するオールアルミの2268cc、4気筒ディーゼルが採用された。従来以上に厳しい欧州の環境規制にも対応する。これまで搭載されていた2.4Lユニットよりも排気量は小さく、15psほどのパワーダウンにはなっている。だが柔軟性を高めるために、最高出力の発生回転域は500rpmほど引き下げられ、ゆとりのあるトルクは健在だ。

存在感と豪華さを増したデザイン

新しくなったエクステリアデザインは、フォード・レンジャーやメルセデス・ベンツXクラスなどのライバルと比較して、従来のL200に欠けていた存在感を強めることに成功している。インテリアも新しくなり、エントリーグレードであっても装備は充実している。今回試乗したのは、トップグレードとなるバーバリアンX(野蛮人・未開人という意味)で、英国での価格は3万2200ポンド(418万円)。この豪華なバーバリアンが、全体の40%ほどの人気を獲得すると三菱は読んでいる。

特にエクステリアは、「ダイナミックシールド」と呼ばれる近年の三菱らしいデザインを与えるために、全体的な手直しを受けている。英国で同様に人気のアウトランダーやASXなどと同じ顔つきを得た。運転席からボンネットの先端の視認性を良くするために、クラムシェル・ボンネットの高さは40mmほど持ち上げられ、新しいLEDヘッドライトの取り付け位置も従来モデルから100mm高くなっている。加えてスクエア状に切り取られたホイールアーチと、LEDテールライトが与えられたリア周りのデザインもタフで、モダンな雰囲気を生んでいる。

インテリアは豪華さを増し、より乗用車的になった。見た目も座り心地も良いシートや、肉厚のステアリングホイールが備わり、ダッシュボードなどの内装パネルの質感もいい。車内中央にはモニター式のインフォテインメント・システムが備わり、サルーンのような仕上がりを見せる。試乗車のバーバリアンXグレードの場合、筋肉質な専用スポーツシートにLEDインテリアライトも付く。

三菱のマーケティング担当者によれば、新しいディーゼルエンジンの採用により、一層民主化されたピックアップトラックの需要があるとしており、新しいL200の快適性を強調したいようだ。同時にバーバリアンXの特徴でもあるのが、優れたパフォーマンス。試乗でも確かめることができた。

優れた走破性と3.5tの最大牽引重量

試乗コースはかなり過酷な、ぬかるんだ滑りやすい路面だったが、スーパーセレクト4WD-IIにヒルディセント・コントロールを含む、電子制御4輪駆動システムの能力が遺憾なく発揮。18インチホイールには通常のオールテレインタイヤが組まれていたが、見事に走破していた。

英国の場合、トレーラーやキャンピングトレーラーなどの牽引需要も高いが、L200の最大牽引重量は3.5tと大きい。ボディ全長は5.3mと大柄ながら、思いのほか狭い道路での取り回しも楽に感じた。パワーステアリングは油圧式で、操舵時の重み付けも適正。正確性も高く、狭いコーナーを走らせる際の手応えもいい。

流れの速い高速道路でのクルージングも安楽で、SUVユーザーからの買い替えも期待できるほど。風切り音も先代より低くなったほか、18インチで扁平率60という肉厚のタイヤながら、ロードノイズも驚くほど小さい。反面、路面の細かな凹凸はしっかり吸収してくれる。

ラグジュアリー・サルーンではないのだが、ラダーフレームにボディが乗った構造の割に、引き締まった乗り心地が好印象。サスペンションは適度に柔軟性があり、限界領域に迫っても、リアのリーフスプリングが暴れることもない。ペースを上げていくほどにボディロールは大きくなるが、コーナリング時のグリップ力も確実。濡れた路面や滑りやすい路面でも徐々にアンダーステアへと転じ、安全性も高いといえる。

成功が予見できる優れた仕上がり

車重はライバルよりも軽く2035kgで、英国で2050kgを超えると適用されてしまう高速道路での商用車の最高速度、96km/h制限を受けないで済む。加えて、最大積載量はライバルモデルよりもわずかに大きい1080kg。英国で商用車として税金が優遇されるには積載量が1tを超える必要があり、農家や建設業者などにとってはメリットが大きいはずだ。

4枚ドアとなるダブルキャブ・ピックアップトラックの上級志向の流れは、最近特に強くなってきている。メルセデス・ベンツXクラスの登場で、ライバルモデルの層も拡大した。そんな中で三菱は、新しいL200がどうあるべきかを理解し、アピアランスもぐっと良くなった。このクラスでのベストとして、再び戦うのに充分な力を備えたといえる。

加えてL200は極めて堅牢で信頼性も高く、悪路走破性も良いという、受け継がれてきたアドバンテージも持っている。今回の試乗コースでもそれは実証できている。しかも英国ユーザーからの要求を理解し、その価値を認め、クルマへと反映されている。

6代目となった三菱L200、特に最上級グレードのバーバリアンXは、文明化されたピックアップトラックとしての確固たる地位を守るための、三菱の強い意志の表れだといえる。その優れた仕上がりからは、成功という2文字が充分に予見できる。

三菱L200(トライトン)バーバリアンXのスペック

価格:3万2200ポンド(418万円)
全長:5205mm
全幅:1758mm
全高:1775mm
最高速度:173km/h
0-100km/h加速:14.0秒(予想)
燃費:10.3km/L(WLTP)
CO2排出量:-
乾燥重量:2035kg
パワートレイン:直列4気筒2258ccターボ
使用燃料:軽油
最高出力:150ps/3500rpm
最大トルク:40.7kg-m/2000rpm
ギアボックス:6速オートマティック

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