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ニューモデル 2019.7.7

新世代のV12フラッグシップ「599 & F12ベルリネッタ」(2006-2015)【フェラーリ名鑑】 

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FRへと回帰した3作目「599 GTB フィオラーノ」

575Mマラネロの後継車である「599 GTB フィオラーノ」が発表されたのは2006年のジュネーブ・ショーでのこと。ただし日本市場においては、商標の問題で正式な車名はシンプルに「599」とされている。

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599は、前世代の550マラネロ&575Mマラネロと同様に、フロントエンジン&リアドライブの基本設計を継承したモデル。この時に至ってようやくV型12気筒エンジンをミッドシップするのは、スペチアーレと呼ばれる限定生産を前提とした、特別な中にも特別なモデルのみになるのだろうという考えがフェラーリのカスタマーには生まれてきたように思う。だが、それを不満と思わないほどにフェラーリの12気筒FRスポーツは、素晴らしい運動性能を誇るモデルへと進化を遂げていたのだった。

V12エンジンは620psを発揮

フェラーリの12気筒ベルリネッタがミッドシップからFRへと回帰して3世代。その走りが十分に煮詰められたのも当然のことといえる。フロントに搭載されるエンジンは、そもそもエンツォ フェラーリ用に開発されたエンジンをデチューンした、5999ccのV型12気筒。最高出力は620psに達し、これに6速のF1マチックを組み合わせた。0→100km/h加速は3.7秒。最高速度330km/h以上というパフォーマンスは、当時のカスタマーを十分に納得させるものであった。599は、2012年まで生産が続けられるが、その間に行われたマイナーチェンジで特に大きな話題だったのは、日本市場においては価格改定と同時にCCMD(カーボンセラミックブレーキ)が標準装備化されたことだろう。

670psを誇る「599 GTO」が限定で登場

フェラーリは、この599をベースにサーキット専用車の599XXを限定生産しているが、そのオンロード仕様ともいえる「599 GTO」が2010年に限定発売されたのも興味深いところだ。正式発表は同年の北京モーターショー。F1由来のエアロダイナミクス向上のためのテクニックや、磁性流体を利用した第2世代の電子制御ダンパーであるSCM2、カーボンセラミックもここで第2世代に進化を遂げている。

エンジンは599XXから受け継がれたもので、専用のクランクシャフトやインテーク、エグゾーストシステムの採用などによって、670psの最高出力を達成。車重(乾燥)も1495kgに抑えられた。組み合わされる6速F1マチックも、そのシフト時間はロードモデル最速とされていた。0→100km/h加速を3.35秒で、そして335km/h以上の最高速度を記録。599GTOは、250GTO、288GTOに続く3世代目のGTOとしても話題になった。

ショートホイールベース化された「F12ベルリネッタ」

2012年のジュネーブ・モーターショーでは、599に代わる新型12気筒2シーター「F12 ベルリネッタ」が発表される。ベルリネッタというネーミングは、すでにフェラーリのカスタマーやファンにはお馴染みとなるクーペを意味するものだが、その前に掲げられる“F12”は、シンプルに12気筒車であることを示す。

F12ベルリネッタは、フルモデルチェンジ=ボディサイズの拡大が一般論であるとするならば、それとは逆にホイールベースは599から30mmの縮小されている。それ以前に550マラネロから599では一気に250mmも拡大されていたから、このF12ベルリネッタでその流れに対してひとつの終止符が打たれたと言ってもいいだろう。

搭載されるエンジンは、ひと足先にデビューした2+2モデルのFF(フェラーリ フォー)と基本スペックは共通。つまり6262ccのV型12気筒だ。最高出力はさらに圧縮比を高めるなど専用のチューニングを受け、740psに増強。この数字は599GTOと比較しても70psも強力なもので、0→100/h加速の3.1秒や340km/hという最高速度など、パフォーマンスデータにも着実なる進化が表れている。

後輪操舵システムを搭載した「F12tdf」

そしてフェラーリは、このF12ベルリネッタにも魅力的な限定車を用意していた。それが2015年に799台の限定車として発表された「F12tdf」。最高出力は40ps増の780psとされたほか、フェラーリ初の後輪操舵システム、バーチャル・ショートホイールベース・システムなど、後に登場する812スーパーファストにも採用される多くの新技術を搭載した限定車だった。

【SPECIFICATION】

フェラーリ 599 GTB フィオラーノ

年式:2006年

エンジン:65度V型12気筒DOHC(4バルブ)

排気量:5999cc

最高出力:456kW(620ps)/7600rpm

最大トルク:608Nm/5600rpm

車両重量:1750kg

最高速度:330km/h以上

フェラーリ 599 GTO

年式:2010年

エンジン:65度V型12気筒DOHC(4バルブ)

排気量:5999cc

最高出力:500kW(670ps)/8250rpm

最大トルク:620Nm/6500rpm

乾燥重量:1495kg

車両総重量:1605kg

最高速度:335km/h以上

フェラーリ F12 ベルリネッタ

年式:2012年

エンジン:65度V型12気筒DOHC(4バルブ)

排気量:6262cc

最高出力:545kW(740ps)/8250rpm

最大トルク:690Nm/6000rpm

乾燥重量:1525kg

車両総重量:1630kg

最高速度:340km/h以上

フェラーリ F12tdf

年式:2015年

エンジン:65度V型12気筒DOHC(4バルブ)

排気量:6262cc

最高出力:574kW(780ps)/8500rpm

最大トルク:705Nm/6250rpm

乾燥重量:1415kg

車両重量:1520kg

最高速度:340km/h以上

※すべてメーカー公表値



解説/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

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(GENROQ Web 山崎元裕)

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みんなのコメント

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  • mcq*****|2019/07/07 19:44

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    横から見たら80スープラみたいだな・・・・いつまでⅤ12のフラッグシップモデルをFRでやるのだろうか?どのモデルも「イタリア人がアメ車を作ればこうなりました」みたいな車ばかりで、いい加減飽きた。以前みたいに限定車ではないミッドシップⅤ12のフラッグシップモデルを作ってほしい。
  • cs8*****|2019/07/07 19:02

    違反報告

    工業製品と見ればこの上ないモノなのでしょうけど・・・
    スペシャル的な「なにか」を求めてしまうこのクラスでは、アヴェンタドールのようなシザースドアに代表される非日常的デザインを求めてしまうのは、ワタシだけ?
    いえ、いいクルマなのでしょうね。否定してんのじゃないんです。でも、性能ばかりに目を向けてるとポルシェが一番無難となる気がしまして。
  • mb1*****|2019/07/07 20:11

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    FRの12気筒は、コントロール性が素晴らしくとても速い。V12のサウンドも素晴らしい。
    しかし、公道でのフェラーリらしさは、ネオクラのF355の方が圧倒的である。

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