もくじ
ー 3台目のコンセプトカー
ー 同サイズの電気自動車の登場を示唆
ー 都市における機能性を重視
ー レベル4の自動運転機能を搭載
3台目のコンセプトカー
アウディの新しいコンセプトカー「AI:ME(エイミー)」が、上海モーターショーで一般公開される。これは同社の都市部におけるカーシェアリングの将来的なビジョンを示すものだ。しかし、それだけでなく、今後投入されるA3と同サイズのコンパクトな電気自動車も示唆している。
このモデルは、10年後の共有モータリングに向けたビジョンを表現するためにアウディが製作する4台のコンセプトカーの3台目にあたる。ユーザーはクルマを所有するのではなく、状況に応じてその時に必要なモデルを利用するというアイディアだ。
1台目は2017年のフランクフルト・モーターショーで発表されたAIconコンセプトで、これは都市間の長距離移動を想定して設計されていた。昨年のペブルビーチで発表された2台目のPB18 e-トロンは、サーキット走行を目的としたスポーツカーだった。
同サイズの電気自動車の登場を示唆
-PB18 e-トロンは、おそらく将来的なR8の後継車を予見したものだろう。これに対しAI:MEのスタイリングは、コンパクト・クロスオーバーを示唆している。アウディはそのプラットフォームを明示していないが、全長4300mm、全高1500mm、全幅1900mmというサイズは、フォルクスワーゲンの「ID」ハッチバックや、セアトの「エル-ボーン」EVに近い。両車ともVWグループのMEB電気自動車用プラットフォームを使用している。
アウディのチーフ・デザイナーであるアンドレアス・ミントは、このクルマのスタイリングについて「都市部用のクルマはみんな電話ボックスのように見えます。しかし、われわれはそんなクルマを求めていませんでした」と語り「シンプルな箱形で、クリアなラインです」と付け加えた。
アウディはMEBをベースにしたAI:MEと同サイズのEVを発売するのかという質問に、ミントは次のように答えた。「確かに、そんなクルマを開発しています。あまり多くは語れませんが、そうなるでしょう」
また、このコンセプトで見られるいくつかのデザイン要素は、将来のアウディ車に受け継がれるだろうと彼は語った。
都市における機能性を重視
AI:MEは、過密な都市環境における機能性を重視してデザインされた。コンパクトなクロスオーバー型ボディは、機動性と視界を最大限にするためのものだ。車体上部のウインドウ・セクションは、周囲を取り囲むラインによって際立ち、その下のボディより幅が広い。「最も幅広い部分は乗員の頭部の位置になります。最も広さが求められる部分です」とミントは説明する。サイドウインドウは下半分だけが開閉する。これは風が顔よりも身体に当たるようにデザインしたものだとミントは言う。
エクステリアは、前後のLEDライトも特徴的だ。光と色の組み合わせで、周囲にいる他のクルマや歩行者とコミュニケーションを取ることができる。
AI:MEの床下には65kWhのバッテリーが搭載されており、リア・アクスルを駆動する170psのモーターに電力を供給する。
レベル4の自動運転機能を搭載
このコンセプトはレベル4の自動運転機能を備えており、インテリアは特に未来的だ。自動運転モード時には、室内空間を最大に拡げるため、ステアリングホイールが格納される。
実用的な2つのテーブルには、食べ物を置くスペースと、金属製のトレーやコップを保持するマグネット式のカップホルダーが備わる。ダッシュボードには大きな収納スペースがあり、ドアには棚があるが、フタがないのは、カーシェアリングで利用する際に、個人的な忘れ物を防ぐためだ。
インフォテインメントをはじめとするシステムの多くは、3次元マルチファンクションOLEDモニタとアイトラッキング・コントロールで行う。ドアレールに設置されたタッチパッドを使って操作することもできる。
インテリアには柔らかくて触感の良い素材を使用。ダッシュボード内には植物が植えられている。パノラミックルーフと空気清浄機も装備する。
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