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「ジムニー/ジムニーシエラは格好いいけど、買うのはちょっとハードル高い」という人に、エスクードを勧めたい5つの理由

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「ジムニー/ジムニーシエラは格好いいけど、買うのはちょっとハードル高い」という人に、エスクードを勧めたい5つの理由

新型ジムニーの大ブームをきっかけにジムニーの機能性や唯一無二の個性に惚れ込んだ人は多いだろう。ジムニーもジムニーシエラも、とても魅力的なクルマであることに違いない。ただ、ジムニーをきっかけにせっかくオフロード四駆車に興味をもったのなら、他のコンパクトSUVに目を向けてみることもお勧めしたい。ここで取り上げたいのは、同じスズキがリリースする「エスクード」である。PHOTO:平野陽(HIRANO Akio) REPORT:森本太郎(MORIMOTO Taro)

 もともとエスクードは、ラダーフレームをもつコンパクトなライトクロカンとして世界で人気を得てきたモデルで、ジムニーシエラの兄貴分的な存在だ。現行四代目では、FFベースのシャシーに生まれ変わり、日本生産からハンガリー生産に変更されている。従来モデルに比べると、クロカン濃度は後退した雰囲気があるが、逆に言えば、ふだんの使い勝手や快適性が向上しているとも言える。ジムニーは極地性能に優れ、シンプルでプレーンなスタイリングが男らしくて格好いいことは間違いないだろう。ただそこには、極地性能と引き換えに割り切りが必要な部分もある。そもそもジムニーは、万人向けの商品ではない、ということは覚えておきたい。

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1.ボディサイズ

ジムニーシエラ 全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm ホイールベース 2250mm
エスクード  全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mm ホイールベース 2500mm


 ジムニーシエラは何しろ軽自動車のジムニーがベースで、各幅されたトレッドやバンパーの出っ張りを除けば、キャビンの広さも軽自動車サイズだから極めてコンパクトだ。 この小さなボディが狭い林道での高い踏破性能を生んでいる。対するエスクードは、5ドアで使いやすく、一般的なモノコックボディだから乗降性その他も有利だ。全幅1775mmは国際サイズだけれど、全長はなんと4175mmと、日産ノートとほぼ同じ。十分にコンパクトだといえるだろう。

2.パッケージング

 ジムニーシエラの美点は、スタイルがスクエアなことだ。後席に成人男性が座っても頭がルーフに当たらないのは長所である。とはいえ、全長が圧倒的に短いことに加えボンネットが長いためキャビンはかなり短いから、どう考えても後席の前後長は不利だ。そして、2ドアで地上高が高く、後席乗降性はかなり厳しい。一方のエスクードは、やはり全長の短さから後席足元は決して広いとはいえないが、ジムニーとくらべればやはり一般的で、4ドアでもあるため、たまの後席乗車や、後席に荷物を載せるときにも有利だ。ちなみに乗車定員はエスクードが5名なのに対し、シエラは軽ジムニーの同じ4名である。

3.パワートレーン

ジムニーシエラ 最高出力 102ps/6000rpm 最大トルク 13.3kgm/4000rpm
エスクード   最高出力 136ps/5500rpm 最大トルク 21.4kgm/2100-4000rpm


 ジムニーシエラは、先代は1.3Lエンジンを搭載していたが、新型化で1.5Lエンジンに格上げされている。スペックは、最高出力102ps、最大トルク13.3kgmだ。旧型と比べると、スペックの向上は体感することができる。ただそれはあくまで、「ジムニーとしては」という話であって、エンジン単体でも、クルマに載った状態でも、そもそもあまり速い速度が快適というクルマではないため、あくまで、軽ジムニーに対して余力があるのがシエラの1.5Lというところだ。一方、エスクードのパフォーマンスは特筆ものだ。チューニング違いとはいえ、スイフトスポーツと同じ1.4L ターボは21.4kgmの大トルク! 鋭い加速でオンロードも楽しめるのがエスクードだろう。

4.四輪駆動性能

 ラダーフレーム、FRレイアウト、前後リジットアクスル式サスペンション、副変速機付きパートタイム4WD、圧倒のアプローチアングル。などなど見れば、やはり踏破性能ではエスクードはジムニーシエラに敵わない。というより、一般的なユーザーにとってシエラの踏破性能は過剰なレベルにあり、ほぼその能力を使わないというのが正直なところだろう。そこでここでは、エスクードの4WD機能を紹介する。エスクードはジムニーと違い、現行型はFFベースのモノコックボディではありつつ、電子制御4WD「ALL GRIP」を採用。ボタン操作により「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK(60km/h以下)」をセレクトできる。また185mmを確保する最低地上高はデリカD:5と共通の値。オンロード色を強めた現行型といえど、悪路性能をしっかり担保するのはエスクードの伝統なのだ。

5.実用性

ジムニーシエラ 荷室奥行き200mm(1070mm)、荷室最小幅1300mm、荷室高770mm
エスクード   荷室奥行き765mm(1590mm)、荷室最小幅1025mm、荷室高735mm


 一般的な実用性全般においては、ジムニーよりもエスクードに軍配が上がるのは当然。なのでここでは、ラゲッジルームに重点をおいて報告しよう。新型ジムニー&ジムニーシエラは、後席シートバックが水平に倒れるようになったり、ラゲッジ後端に収納ボックスが備わるなど、実用性が大きく向上している。ところが、対するエスクードは、このジムニーを大きく凌ぐラゲッジスペースを誇る。これは、4.1m台という全長を考えるとかない優秀だ。とくに後席乗車時のラゲッジ奥行きが765mm(ジムニーシエラは200mm)あるのが素晴らしい!

6.まとめ

ジムニーシエラ JC    4WD 5MT 192万2400円
             4WD 4AT 201万9600円            エスクード        4WD 6AT 269万8960円       

 原稿型のエスクードはややオンロード色を強めているから、ジムニーと乗り比べると印象の違いは大きいだろう。「ジムニーしかない!」人たちには文字通りジムニー以外の選択肢はないが、ブームに乗ってはみたものの、「ちょっとハード過ぎるかな?」「ちょっと簡素過ぎるかな?」と感じたアナタには、エスクードを試してみる価値は十分あるだろう。

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