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ニューモデル 2019.2.3

シトロエンC5エアクロス・ピュアテック180 ユーティリティ重視のSUV

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もくじ

  

    新型フォレスター北米仕様、国内お披露目会 今後ターボあるかも?

どんなクルマ?  

ー プジョー3008以上、5008未満

どんな感じ? 

ー シートは良くても疑問も残る

ー 素直に褒めにくい走り味

ー 期待に届かない乗り心地

「買い」か?  

ー ファミリーカーとして利便性は悪くはない  

スペック  

ー シトロエンC5エアクロス・ピュアテック180のスペック  

  

どんなクルマ?

  

プジョー3008以上、5008未満

シトロエンが属するPSAグループには様々なSUVが存在しているが、シトロエンC5エアクロスのポジショニングは賢明だと思う。全長は4.5mで、プジョー3008とその兄弟モデルのヴォクソール・グランドランドよりもわずかに長い。しかし、7シーターを持つプジョー5008ほどは長くはなく、ボデイサイズがかぶることはない。シトロエンによれば、現在は7シーターモデルの計画はないとしているが、発売しないとも言っていないから、可能性はあるのかもしれない。

実は、C5エアクロスに試乗するのは今回が初めてではないのだが、C5エアクロスが英国の土を踏むのは今回が初めて。全グレードに標準装備されるシトロエンの新技術、プログレッシブ油圧クッション・サスペンションが英国の道でどんな素振りを見せるのか、確かめる時がやってきた。以前にわれわれが試乗した、マラケシュの路面での印象とはきっと異なるはず。

ベースとなるのは、PSAグループの自由度が高いEMP2プラットフォーム。小さいとはいえないC5エアクロスのボディながら、搭載されるのは、こちらもマルチユースな1.6ℓで4気筒の「ピュアテック」ガソリンエンジンとなる。最高出力は5500rpmで発生させる180psで、最大トルクはわずか1650rpmから25.3kg-mを発生させる。トランスミッションは8速ATが組み合わされフロントタイヤを駆動。マニュアルの選択肢はない。



どんな感じ?

  

シートは良くても疑問も残る

トップグレードはフレア+と呼ばれ、価格は3万725ポンド(436万円)。組立品質や仕上がりに関しては、強い不満を感じることはなくても、疑問に感じる部分もある。車内に座って初めに気付くのは、大ぶりのサイズでフカフカの「アドバンスド・コンフォート」シート。座ってみると初めはやわらかすぎて身体をしっかり支えてくれないように感じられるが、長時間座って運転してみると、かなりで気のいいシートだということに気付く。

ドライビングポジションの調整は、充分な調整幅がドライバーズシートにもステアリングコラムにも確保されており、簡単にベストを見つけられるだろう。しかし落ち着いて車内を眺めてみると、いくつか気になる部分が見えてくる。ドアの内張りなどには硬質ないかにも安っぽいプラスティックが用いられているし、センターコンソールに並ぶボタン類の操作感も、C5という上級のSUVに期待するような質感が得られていない。

インフォテインメント・システムのソフトウエアも悪くはないが、優れているわけでもない。モニター式となるデジタル・インスツルメントも表示内容の変更が可能で利便性も高そうだが、表示される情報のレイアウトには、今ひとつしっくりこない。特に、従来式な円形のアナログメーターのグラフィックが用意されていないことは、個人的には不満を感じてしまった。



素直に褒めにくい走り味

リアシートの広さも平均的。3名分の独立したシートが備わってはいるが、一番うしろにスライドさせても、膝周りの空間の広さはそれなり。わたしの身長は180cmくらいで、英国人としては、とりわけ身長が高いわけではないのだけれど。頭上空間も同様だが、今回のテスト車両のフレア+というグレードにはパノラミック・サンルーフが装備されていたから、少し天井が厚いことも関係しているだろう。

そのかわりラゲッジスペースの容量はトノカバー下で580ℓもあり、かなり大きいといえる。ちなみにプジョー3008は、同じ条件で520ℓとなる。さらにC5エアクロスの場合、リアシートを一番前方までスライドさせれば、720ℓもの大空間となる。利便性は高そうだ。

走り出してみても、長所と短所が混在している。少なくともエンジンの印象は良い。クルージング時の存在感は控えめながら、不快な部分がないところがその理由。車内にいるとエンジン音は殆ど聞こえず、シトロエンが遮音性についてはしっかり仕事をしたということが伝わってくる。1430kgと比較的軽い車重もあり、加速の面でもまずまずだといえる。

しかしアクセルを深く踏み込んで、回転数が上がるにつれて、息苦しそうなエンジンノイズが響いてくる。もっとも、C5エアクロスの場合、積極的に飛ばして走るというより、リラックスしたファミリー・フレンドリーなドライビングスタイルが一般的だとは思う。8速ATの反応は、追い越し加速などでアクセルを深く踏み込むだけでなく、発進時での強めの加速でもどこか変速に躊躇しているような印象がある。一度走り出してしまえば、滑らかに変速はしてくれるのだが。



期待に届かない乗り心地

乗り心地はどうかというと、前回試乗したときは、クラス平均よりもわずかに優れているという評価をしている。英国の道を実際に走ってみて、仔細に確かめてもても、同じ感想でまとまりそうだ。特にうねりがある路面状態が一定ではない区間を、一般的なスピードで走行している限り、シトロエン自慢のハイテクなサスペンションは、しなやかなクッション性で心地よい乗り心地を生み出してくれる。

タイヤの突き上げは穏やかに吸収してくれているようだが、ボディの上下動に関しては、他のコンパクトSUVと比較して若干ルーズなようだ。加えて少し残念に感じるのが、コブやうねりが続く路面でのマナーで、柔らか過ぎる設定のおかげで、思った以上にクルマのノーズが揺さぶられるところ。

プログレッシブ油圧クッション・サスペンションが、期待したほどにセカンダリーライド、路面からの振動を上手に吸収できていない部分があるのだろう。ただし、今回のテスト車両には19インチのホイールが付いていたから、もう少し小さく軽いホイールなら、挙動は変わってくるかもしれない。

コーナリングも、大きくソフトなシトロエンらしいフィーリングに終始する。つまり、ワインディングを走って熱中するような運転を味わえるクルマではない。スタビリティ・コントロールをオフにできないこともあり、フロントタイヤのグリップには不足はない。コーナリング中のボディロールも程よくチェックされており、ステアリングの操作に合わせるように、漸進的にクルマが傾く。一方でステアリングは過度に軽く、コミュニケーションもとりわけ豊かというわけではないのだ。

「買い」か?

   

ファミリーカーとして利便性は悪くはない

シトロエンC5エアクロスの場合、SUV:スポーツ・ユーティリティ・ビークルとして、スポーツという色は極めて薄いものの、ユーティリティという側面では非常に高いことは確かだ。ファミリーカーとして、高速道路でのマナーは優れているし、フロントシートの座り心地は良く、リアシートも子供なら充分広々としている。

今回の平均燃費、10.9km/ℓという燃費もとりわけ悪い数字ではないし、経済性を重視する向きにはディーゼルエンジンという選択肢もある。AUTOCARとしては、ロードテストで更に詳しくこのクルマを評価したいと思っているので、その時まで結論は持ち越しとしたい。しばしお待ちいただきたい。

シトロエンC5エアクロス・ピュアテック180のスペック



シトロエンC5エアクロス・ピュアテック180のスペック



■価格 3万725ポンド(436万円)
■全長×全幅×全高 4500×1840×1689mm
■最高速度 215km/h
■0-100km/h加速 8.2秒
■燃費 14.2km/ℓ
■CO2排出量 131g/km
■乾燥重量 1430kg
■パワートレイン 直列4気筒1598ccターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 180ps/5500rpm
■最大トルク 25.3kg-m/1650rpm
■ギアボックス 8速オートマティック


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(AUTOCAR JAPAN サイモン・デイビス)

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