なぜ、取説が高額落札
欧米のほとんどのオークションでは、カタログやオーナーズ・マニュアル、書籍、ポスターから、レーサーが使用したヘルメットやスーツ、さらにはモデルカーやラジエター・マスコットなどのオートモビリアとクラシック・パーツなどが出品される。
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オークションによってその傾向は多少変わるが、幅広いファンを対象としたラインナップが用意されることが多い。
先頃開かれたボナムス・ロンドン・オリンピア・オークションでも数多くのオートモビリアや関連グッズが出品されたが、ここでフェラーリ250 GT/E用のオーナーズ・ハンドブック(取扱説明書)が164万円と驚きの額で落札された。250 GT/Eは地味な2+2モデルだが、近年は最も安く買える250GT(とはいっても5000万円……)として人気を集めていることもひとつの要因といえる。
車両に付属する取扱説明書は失われていることが多く、オリジナルにこだわるオーナーにとってはぜひ欲しいもの。今回出品された250 GT/E用取扱説明書は、本体に加え純正のケースとディーラー拠点冊子も完備し、コンディションが良かったことから164万円まで値を上げたのである。
同時に出品されたディーノ246gt付属の取扱説明書は、当時のレザーケースに収められパーツリストとサービスブックが含まれる美品だったことから、日本の感覚では理解しにくいだろうが58万円で落札されている。
こうした高額落札の背景には、当然ながら需要を生み出すファクターが存在する。
クラシケ認定 付属品の壁
近年はフェラーリ・クラシケ認定の証明書発行に際して、付属品が揃っていることが要求されることから、取説に加え当時付属していた車載工具を求めるオーナーが増えているのだ。
そのためロンドン・オリンピアで出品されたフェラーリ275 GTB用の車載工具セットは、ほとんど出てこないことから入札がヒートアップ。最終的に227万円という趣味車が買える驚愕といえる額で決着が付いた。
最近フェラーリ275 GTBは1億5000万円から2億5000万円で取引されているので、275 GTBを買える方にとって227万円という額は微々たる金額なのだろう。
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