身に着けているだけでドアの解錠ができたり、エンジンを始動できたりするスマートキーの普及が進んでいる。そのエンジン始動では、インパネなどに置かれたエンジンスタート/ストップボタン(EVやハイブリッド車では起動ボタン)を押すわけだが、ときおりネットなどで「ハザードのスイッチとエンジンのボタンを間違えて、走行中にエンジンが止まってしまい大変なことになった」という話を見かけることがある。
ハザードスイッチは目立つところにあることが多く、また走行中にエンジンを止めるにはボタンの長押しが必要なので、そうそう起きる事象とは思えないが、絶対に起きないとも言い切れない。とくにエンジンがかかっている状態で、エンジンスタート/ストップボタンが赤く光っているクルマでは、そうしたミスは起きる可能性はありそうだ。
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エンジンスタート/ストップボタンが赤色のメーカーとして思いつくのはホンダだ。新型CR-Vの取材時に、そうしたハザードスイッチとの押し間違えについて、メーカーとして認識しているのかどうか伺った。この問題は、UI(ユーザーインターフェース)の課題として捉えているということだ。そこでCR-Vではエンジンスタート/ストップボタンを向かって右側(外側)に置き、ハザードスイッチはインパネ中央の目立つところに置くといった具合に、明確に位置をわけて間違えないよう配慮しているのだという。
そして、かつてはエンジンスタート/ストップボタンの配置については車種ごとにバラバラだったが、今後は運転手から見て外側にレイアウトするよう統一していくという。言われてみれば、いまや国民車といえる「N-BOX」も初代モデルではエンジンスタート/ストップボタンが左側(内側)にあって、ハザードスイッチと間違えやすい印象もあったが、現行型では運転席から向かって右側の、それも低い位置になっている。たしかに、これならハザードだけでなく、間違えてエンジンスタート/ストップボタンを長押ししてしまうようなこともなさそうだ。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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