メルセデス・ベンツ Sクラス(W220)
1999年-2005年 価格:3000ポンド(45万円)
ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット・レッドアイ 試乗 ザ・マッスルカー
他の同時代のメルセデス同様、錆には注意が必要だが、コンディションの良好な個体であれば、このW220世代のSクラスはその価格のわりに贅沢さを楽しめるモデルといえるだろう。3000ポンド(45万円)も出せば状態の良い車両を手に入れることが可能だ。本物の快適性と機敏なハンドリングを組み合わせ、滑らかなボディデザインで包み込んだ初めてのSクラスであり、バーゲンともいえる状況になっている。
アウディTT (初代)
1998年-2006年 価格:3000ポンド(45万円)
初代アウディTTをデザイン界のアイコンと呼ぶのは適切だろうか? われわれはそう確信している。このクルマのデビューは20年前に遡るが、この小さく愛らしいスポーツカーは、見掛け倒しという評判にもかかわらず、1998年当時と変わらぬビジュアルインパクトを保っている。
初期のモデルでは、フォルクスワーゲングループで広く使用されていた1.8ℓ4気筒ターボエンジンに180psと224psのふたつのチューンを与え四輪を駆動していた。前輪駆動モデルが登場したのはモデルライフ後半のことであり、2003年には3.2ℓV6エンジンを積んだモデルも登場している。2005年には800台限定の軽量モデルとして、240psを発揮する1.8ℓターボエンジンを積んだTTクアトロスポーツも登場している。もちろん、折り畳み式キャンバスルーフをもつカブリオレを選択することも可能だ。
初代TTには数多くの選択肢があり、コレクターにはクアトロスポーツが人気だが、生産台数が限定されていることから、価格も最も高価なモデルとなる。初期の224psを発揮する1.8ℓエンジンを積んだクーペモデルがお勧めだ。それなりのコンディションの車両も、3000ポンド(45万円)も出せば手に入れることができる。
ポルシェ・ボクスター
1996年-2004年 価格:7000ポンド(104万円)
ポルシェからボクスターが登場した時、英国のみならず、スポーツカーの世界には衝撃が走った。当時、多くが見慣れたルックスにフラットシックスを積んだ2シーターの新型モデルを予想していたが、新たな名前を与えられ、リアではなく車体中央にエンジンを積み、911の2/3程度のプライスタグを掲げたモデルの登場は、ポルシェを象徴するモデルの将来を危うくするものだと感じさせた。
だが、実際にはボクスターが苦境に陥らせたのは911以外のすべてのモデルだった。ロータスやTVRを購入することに当初不安を感じていたドライバーは、いまやポルシェの品質と信頼性、さらには高い残存価値を、素晴らしいドライビングと共に楽しめるようになったのだ。
もちろん、ボクスターも最初から完ぺきだった訳ではない。エントリーグレードが積む2.5ℓエンジンは、様々な故障に悩まされ、ポルシェ信奉者にショックを与えた。だが、ボクスターはミドルクラス市場におけるスポーツカーの定番モデルとなり、20年以上にわたり、比較テストでトップの座を守っている。
エントリーグレードが最高のお買い得モデルだが、多くは最速且つ、もっとも装備の充実したモデルの魅力に抗えずにいる。90年代後半のボクスターSがいま購入するには最も魅力的な選択肢だろう。
インターミディエイトシャフトとリアメインシールには注意が必要だが、もしこうした箇所に適切な対応がほどこされているのであれば、ほとんどすべてのボクスターが、最も安価に所有する喜びを感じさせてくれるモデルといえる。
シトロエン・サクソVTS
1997年-2003年 価格:2000ポンド(30万円)
多くがサーキット向けのモディファイを受けている為に、この機敏で手ごろな軽量モデルは希少な存在になり始めている。1997年登場のサクソVTSには2つのフェーズが存在するが、どちらも信頼性が高く120psを発揮する1.6ℓエンジンを積んでいた。900kgにこのパワーの組み合わせは、現代であれば152ps以上の出力を1200kgのボディに積むのと同じことであり、最高速204km/h、0-97km/h加速は7.9秒を誇る。
アウディA4(B5)
1994年-2001年 価格:1500ポンド(22万円)
アウディが十分に成長し、メインマーケットへの進出を果たしたタイミングで登場した初代A4は、コンパクトエグゼクティブモデルとしてのエレガントさを体現していた。インテリアにもアウディの真骨頂とも言える高い品質が備わっている。状態の良い1.8Tクアトロスポーツを見つけ出し、BMWでA4と同じ役目を果たしたE30世代の3シリーズと同じように年を重ねていくのを見守るのも悪くないだろう。
フィアット・ムルティプラ
1998年-2004年 価格:1300ポンド(19万円)
初代シリーズ1を路上で目にすることはあまりないが、それは良いことかも知れない。フロント3列シートの真ん中を冷蔵庫スペースにすることもできる実用性を備えるなど、一風変わったこのクルマは注目に値する。さらに、驚くほどのステアリングフィールと、際立つロードホールディング性を兼ね備えたモデルでもある。
アウディ・カブリオレ
1991年-2000年 価格:3500ポンド(52万円)
まさに上品さを体現したモデルであり、1959年以来初となるアウディのオープンモデルはダイアナ妃が選んだクルマとして知られることとなった。さらにその美しいインテリアと力強いV6エンジンでも知られた存在であり、いまでも依然として素晴らしい価値を維持している。この金額で他に買うべきモデルなど、このクラスにあるだろうか?
アストン マーティンDB7
1994年-2004年 価格:2万8000ポンド(416万円)
XJSをベースにしたモデルであり、インテリアにはフォード製パーツが散見される。さらに、リアランプは、なんとマツダ323F(日本名:ランティス)のものだ。だが、DB7の目を見張るほどの美しさと、レザーに囲まれたインテリア、さらにはそのスムースに速度を上げていく様を体験すれば、そんなことは気にならないだろう。クイックでシャープな初期モデルを購入して、運転を楽しみながら、価格が上昇していく様子を見守るのもいい。
ホンダ・プレリュードVTI
1996年-2000年 価格:2000ポンド(30万円)
そのルックスは万人受けするようなものではなく、インテリアも安っぽいが、このあまり知られていないホンダの俊足モデルには、201psを発揮する高回転型2.2ℓVTECエンジンが搭載されている。さらに、この5代目プレリュードには四輪操舵システムが組み込まれており、このクルマの挙動を機敏に感じさせてくれる。
シトロエン・エグザンティア
1992年-2000年 価格:500ポンド(7万円)
考え抜かれたプロポーションを持ちながらも忘れ去られることの多いエグザンティアだが、シトロエン好きにとっては、愛憎半ばする素晴らしくも複雑怪奇なハイドロニューマティックサスペンションが、ついに完成の域に達したと感じることができたモデルでもある。この知的で美しいモデルもいまでは驚くようほど安価に手に入れることができる。
番外編1:共通の課題
錆
1990年代に生まれたモデルにとって最大の敵は錆だろう。「90年代とは、適切な防錆処理が行われるようになる前の最後の時代です」とポール・カウランドは話している。ボンネット、トランク内張の下、さらにはウインドスクリーン廻りのチェックが必要だ。
メンテナンス
「クラシックモデルの中にはいま非常に安く手に入れることが出来るものもありますが、概してそうした車両は本来必要とされるメンテナンスなどが行われていないものです」とカウランドはいう。「そのことを肝に銘じて、出来るだけ、もっとも状態の良い、来歴のしっかりとした個体を手に入れるべきです」
タイミングベルト
さらに、1990年代はタイミングベルトが一般的な時代だったことも覚えておいた方がいいだろう。購入しようとする車両の適切な交換時期を把握するとともに、次の交換タイミングも頭に入れておく必要がある。ベルト破損は重大なトラブルを引き起こす。
燃料噴射装置
1990年代初頭、燃料噴射装置のトラブルは珍しくもなかった。インジェクターの交換には費用が掛かり、他の不具合の場合には原因の特定に時間を要するだろう。
ギアボックス
同様に、1990年代のギアボックスは現代とは別物だということを認識しておく必要がある。例えマニュアルギアボックスでも不具合を抱えたモデルもあり、オートマティックの場合には、少なくとも最低限のメンテナンスとしてATF交換は必要となるだろう。
番外編2:1990年代の英国ベストセラーカー
1990年:フォード・フィエスタ
1991年:フォード・フィエスタ
1992年:フォード・エスコート
1993年:フォード・エスコート
1994年:フォード・エスコート
1995年:フォード・エスコート
1996年:フォード・フィエスタ
1997年:フォード・フィエスタ
1998年:フォード・フィエスタ
1999年:フォード・フィエスタ
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