もくじ
ー クラス最高のハンドリングへ
ー 走りと乗り心地の両立
ー ベースモデルでもハンドリングの良さを
ー ディーゼル2種とガソリン1種を用意
ー インテリアも洗練へ
ー 先進機能多数 実用性も向上
クラス最高のハンドリングへ
パリ・モーターショーでの新型BMW3シリーズの発表に先駆け、プロダクトマネージャーのステファン・ホーンはクラス最高レベルの走行性能を持つと語った。
先代のF30型に対する顧客やメディアからの批評を受け、次期型となるG20型はダイナミクス性能の改善を主眼において開発されたという。「われわれの目標は最高の運転体験を提供することにあります。現行モデルも良い出来ですが、ライバルたちの台頭を受け、われわれもさらなる高みを目指しました」とホーンは語る。
ホーンはライバルについて言及することを避けたが、BMWのこの決定を後押ししたのは2車種のライバルだ。まず、2015年に発売されたジャガーXEは、クラスでの運動性能を評価するベンチマークとなっている。次に、アルファ・ロメオ・ジュリアは2016年に発売され、限界領域の高さが評価されている。
ただしホーンはジュリアは3シリーズの対抗として必ずしも妥当でないという。「3シリーズは攻め込めば速く、長距離ドライブでは快適に走ることができます。われわれは常に集中を求められたり、サーキットでしか楽しさを感じられないクルマを作ることはありません。その守備範囲の広さが売りなのです」
走りと乗り心地の両立
新型3シリーズは5シリーズや7シリーズなどと共通のプラットフォームを採用していることから、今までよりも若干大きく、軽く、安全なクルマとなった。全長の延長分は主として衝突安全性やスタイリングの改善に充てられている。
3シリーズのトレッドは前後ともに拡大され、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式となっている。運動性能の改善のため、パッシブ式ダンピングシステムと硬いスプリングが組み合わされている。
これによりシャープなハンドリングと荒れた路面でのフラットな乗り心地を両立している。ステアリングのセッティングも見直されたとのことだ。
これらの開発は英国ウェールズでのテストを中心に行われたという。「英国はこのクルマにとって重要な市場です。そして、われわれはウェールズの路面に対応できれば、その他の大抵の地域に対応可能だと考えています。最高の仕上がりを得るためには、最も困難なところでのテストを行う必要があります。今回われわれはこの仕上がりは良い結果をもたらすと確信しています」
ベースモデルでもハンドリングの良さを
さらなる運動性能を望む場合、トリムレベルをSEやスポーツではなくMスポーツを選択するべきだ。これにより、車高が10mm低められるとともに、ボディストラットの追加やより硬いスプリング、アンチロールバー、それにホイールのキャンバー角などが変更される。
オプションのMスポーツ・プラスはアクティブ式のアダプティブ・ダンピングシステムやLSDなどが含まれている。
さらにホーンは、先代モデルではオプションのアクティブ・ダンピングを装着した車両のみが最高のダイナミック性能を体感できるというラインナップ上の複雑さを指摘した。今回の新型3シリーズでは、ベースモデルでもライバルたちのベンチマークとされる仕上がりになっているという。
「開発の主眼におく価値をオプション設定とするのは必ずしも良い選択ではないでしょう。われわれはすべての3シリーズオーナーに、クラス最高のハンドリングを体感してもらいたいのです。このため、仕様の設定を可能な限りシンプルにしました」と彼は語った。
ディーゼル2種とガソリン1種を用意
来年3月の発売時には、そのパワートレインの選択肢は2種類のディーゼルと1種類のガソリンエンジンが用意される。通常最量販モデルである320dは190ps、40.8kg-mを発揮し、スタンダードなFRと4WDのxドライブが設定される。
0-100km/h加速は6.8秒であり、8速AT仕様の燃費は22.7km/ℓ、CO2排出量は115g/kmだ。4WDモデルでは0-100km/h加速は0.1秒遅く、20.9km/ℓとなる。エフィシェント・ダイナミクスは設定されないとのことだ。この決定の背景にはWLTP試験を各車に行う煩雑さがあると見られている。
今後反ディーゼルの気運が高まれば、ガソリンエンジンを搭載する257psの330iなどの人気が上昇するかもしれない。このモデルは40.8kg-mのトルクを発生し、0-100km/h加速を5.8秒でこなす。平均燃費は16.4km/ℓ、CO2排出量は132g/kmだ。
この低燃費の実現には空力性能の向上も一役買っているとのことだ。発売から12カ月の間に、プラグインハイブリッドを搭載する330e iパフォーマンスも登場する。これは電気のみで56kmの走行を可能とし、CO2排出量は39g/kmとなっている。0-100km/h加速は6.0秒とのことだ。
インテリアも洗練へ
運動性能に加え、インテリアの改善や騒音の低減にも重点を置かれているという。バルクヘッドやAピラーの内部に遮音材が増やされたほか、2重のウインドスクリーンが標準装備される。
3シリーズのキャビンは以前からその質感や取りつけ方法に定評がある。しかし、グレードによっては単調すぎるとの評価もあった。新型ではベースとなるSEモデルでも材質を改善したようだ。実際に乗り込んでみても材質の改善は明らかでプラスチックがむき出しの部分は少なく、アンビエントライトやスポーツステアリングも好印象であった。
さらに、シートにほどこされる水平方向のステッチや、アウディのようなデジタル式のインストルメントパネルなどのオプションも先進的な印象を与えている。
インフォテインメントシステムのスクリーンは8.8インチが標準だが、BMW X5にも使われている10.25インチのユニットにアップグレードすることも可能だ。ワンタッチボタンや回転式コントローラーが好評の最新のiドライブシステムで操作する。BMWとしては初めて、遠隔アップグレード機能も備えている。
先進機能多数 実用性も向上
外寸は拡大されたものの、室内空間の広さには大きな変化はない。これは、もしさらに広いスペースが必要であれば5シリーズを買うべきだということであろう。室内サイズは変わらず、前後のスペースの割合も不変だ。リアシートが40:20:40の分割可倒式となったほか、荷室の形状が変更され実用性が高められている。
高速道路などでステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作を自動で行うことができる運転支援装備も追加されている。これは歩行者や自転車など衝突する可能性のあるものを検出する機能を備える。特筆すべきは過去50mの走行を記録し、自動でそれを遡る機能だ。これは標準で装備され、一度入った駐車場から出庫する際などに役立つだろう。
オプションの選択をより容易にするため、数々のオプションがセットになったパッケージオプションが5種類用意されている。これらはMスポーツ・プラス、コンフォート、プレミアム・テクノロジーなどと名付けられている。個別に選択可能なオプションはわずか9個のみだ。
その価格は3万3610ポンド(496万円)からとされている。BMWによれば、先代ではオプション設定であった装備の数々を考えれば割安になったという。しかし、昨今の市場の過熱を見る限りでは、いったんこの3シリーズへの注目が収まったのちは再び値下げされる可能性もありそうだ。
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