現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > カローラスポーツvsゴルフ 実力伯仲! 1.2ℓダウンサイジングターボ搭載のCセグ・ハッチバック 選ぶならどっち?

ここから本文です

カローラスポーツvsゴルフ 実力伯仲! 1.2ℓダウンサイジングターボ搭載のCセグ・ハッチバック 選ぶならどっち?

掲載 更新
カローラスポーツvsゴルフ 実力伯仲! 1.2ℓダウンサイジングターボ搭載のCセグ・ハッチバック 選ぶならどっち?

新型カローラスポーツが属するのは、世界で最も競争が激しいCセグ・ハッチバック。ホンダ・シビック、スバル・インプレッサ、フォード・フォーカス、プジョー308、ルノー・メガーヌなどなど、各自動車メーカーの主力モデルが鎬を削るセグメントだ。そして、そのセグメントのベンチマークは、VWゴルフ。ゴルフとカローラスポーツ、選ぶならどっちだ?

 新型カローラスポーツの試乗会で、ハイブリッドモデルと、コンベの1.2ℓターボエンジン搭載モデルを試乗した。そして、その出来の良さに驚かされた。なにもかもがシャキッとビシッとしていて、気持ちの良いCセグハッチバックに仕上がっていたからだ。普通に乗っていて、なんだか楽しい。ステアリングの正確さ、乗り心地、どれをとっても、とてもいい仕上がりだった。これはいい!これならゴルフと勝負ができる!と感じた。

新型アウディTTでマン島TTのコースを走った!【Audi TT 生誕20周年特別企画その1】

 カローラスポーツは、若い人に乗って欲しい、という自動車メーカー、開発者の想いがある。となれば、やはり300万円オーバーのプライスタグはちょっと(だいぶ?)重い。もし、自分が20代で気持ちのよいハッチバックが(新車で)ほしい、となったら、迷うのは、カローラスポーツかVWゴルフ。パワーユニットは、1.2ℓ直4ターボということになる。


 カローラスポーツのG "Z" の価格はFFモデルで241万9200円。ゴルフのTSIトレンドラインは253万9000円。装備が違うから直接比較はできないが、ほぼ同じ価格ゾーンということはできるだろう。

 さて、どっちを選ぶか。
 まずは、ボディサイズだ。その前にデザインか。
 ゴルフは、どこからどう見てもゴルフ、という安心感はあるし、切れるように鋭いプレスラインの美しさもある。とはいえ、新鮮さでいったら、断然カローラスポーツだ。奇抜ではないのに新しさを感じさせるデザインは、ルックスだけでカローラスポーツを選ぶ、となっても不思議ではない。ゴルフとカローラスポーツ、どちらが若々しいか、と訊かれたら、これはもうカローラスポーツの圧勝だろう(デザインなので人の好みですが)。


カローラスポーツ 全長×全幅×全高:4375×1790×1460mm ホイールベース:2640mm

ゴルフ 全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm ホイールベース:2635mm

 ゴルフは、カローラスポーツより全長が短いが全高はほぼ同じの1480mmなので、ぱっと見のサイズ感は同じ。ホイールベースもほぼ同一だ。最小回転半径は、ゴルフが5.2m、カローラスポーツが5.3mだが、カローラスポーツは、1.2ℓエンジン搭載でもスポーツグレードを選んだからで、16、17インチホイールのFFモデルの最小回転半径は5.1mなので、小回り性もほぼ互角だ。

 クルマの成り立ちして、カローラスポーツはTNGA、ゴルフはMQBという新世代のプラットフォーム(というより、アーキテクチャー、クルマの構造の考え方)のうえに開発されたモデルだ。TNGAもMQBも自動車メーカーの屋台骨を支えるアーキテクチャー。その代表モデルだから、完成度は非常に高い。
 カローラスポーツは、TNGAの第三弾だから、プリウス、C-HRよりもシャシーの出来はいいように感じた。MQBは、VWグループのBセグ(ポロ)からDセグ(パサート)まで使うが、やはり中心はCセグ、なかでもゴルフがジャストフィットだ。


 エンジンは、どちらも最新トレンドに則ったダウンサイジング過給エンジン。もちろん直噴で、ボア×ストロークも圧縮比もほぼ同じ。燃料がプレミアム(欧州では95RON)のゴルフのEA211の方が圧縮比が0.5高いが、出力はカローラスポーツの8NR-FTSの方が上回る。トヨタが欧州のダウンサイジング過給エンジンを研究し尽くして作ったエンジンだから当然と言えるかもしれないが……。

 トランスミッションは、カローラスポーツがベルト式CVTなのに対して、ゴルフは、7速DCT。DCTの方がダイレクト感があっていい、とはよく言われるが、最近のCVTの完成度の高さを考えると、ここで大きな違いがでるとは思えない。カローラスポーツのCVTも、ラバーバンドフィールとは無縁で気持ちのよいトランスミッションだった。また、カローラスポーツは、8月には新開発の6速MTモデルも発売される。MTで乗りたいなら、カローラスポーツで決まりだ。


 カローラスポーツは、「トヨタ・コネクティッド」という最新の「繋がるサービス」が使える。全車に車載通信機(DCM)を標準搭載する。LINEのマイカーアカウントが使えるなど、これはこれで便利で楽しい機能がある。ここはゴルフより新しいクルマの楽しみ方があると言える。


 では、どちらを選ぶか……。カローラスポーツの1.2ℓモデルは、もっともベーシックなXで210万6000円から選べる(6MTモデル)。中級グレードのGでも225万7200円だ(CVTモデル。6MTなら222万4800円)。これが価格競争力ではカローラスポーツに軍配が上がる。同じ条件で両車をテストしたわけではないが、筆者が20~30代なら、カローラスポーツを選ぶだろう。カローラスポーツ、ヒットの予感がする。


トヨタ・カローラスポーツ G "Z" 241万9200円(FF)

全長×全幅×全高:4375×1790×1460mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1340kg
最小回転半径:5.3m

エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
エンジン型式:8NR-FTS
排気量:1196cc
ボア×ストローク:71.5×74.5mm
圧縮比:10.0
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
最高出力:116ps(85kW)/5200-5600rpm
最大トルク:185Nm/1500-4000rpm
燃料:レギュラー
トランスミッション:CVT(10速スポーツシーケンシャルシフト真チック付)
JC08燃費:18.0km/ℓ

サスペンション:Fマクファーソンストラック/Rダブルウィッシュボーン


VWゴルフTSIトレンドライン
253万9000円

全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1240kg

エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
エンジン型式:EA211
排気量:1197cc
ボア×ストローク:71.0×75.6mm
圧縮比:10.5
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
最高出力:105ps(77kW)/4500-5500rpm
最大トルク:175Nm/1400-4000rpm
燃料:プレミアム
トランスミッション:7速DCT
JC08燃費:19.1km/ℓ

サスペンション:Fマクファーソンストラック/Rトレーリングアーム


【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

防災×車中泊、『240 SURVIVAL』発表! ボルボをベースにドクターVが提案
防災×車中泊、『240 SURVIVAL』発表! ボルボをベースにドクターVが提案
レスポンス
アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」
アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」
motorsport.com 日本版
まるでハマーの「Hot Wheels」を1/1スケール化したみたい! トイチックに変身したジムニーが凄い【大阪オートメッセ2024】
まるでハマーの「Hot Wheels」を1/1スケール化したみたい! トイチックに変身したジムニーが凄い【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
物流の「2024年問題」にラベルで貢献 処理しやすく作業負荷軽減 RFIDもシールに一体化
物流の「2024年問題」にラベルで貢献 処理しやすく作業負荷軽減 RFIDもシールに一体化
日刊自動車新聞
【未来予想図】2025年登場予定の「アウディ Q7」3代目Q7は内燃機関搭載車として復活!
【未来予想図】2025年登場予定の「アウディ Q7」3代目Q7は内燃機関搭載車として復活!
AutoBild Japan
ホンダ『NSR500』:2ストエンジンの秘密に迫る!!
ホンダ『NSR500』:2ストエンジンの秘密に迫る!!
レスポンス
トヨタ「プリウス“ド迫力エアロ”仕様」!? 巨大ウイング&ワイドボディが超カッコイイ! 新型「“GR”プリウス」CG実現に期待大!
トヨタ「プリウス“ド迫力エアロ”仕様」!? 巨大ウイング&ワイドボディが超カッコイイ! 新型「“GR”プリウス」CG実現に期待大!
くるまのニュース
「写真で見る昭和の風景」経済成長とともに国産バイクも高性能化【1950年代半ば~1960年代】
「写真で見る昭和の風景」経済成長とともに国産バイクも高性能化【1950年代半ば~1960年代】
モーサイ
[バイク歴史探訪] フリーウェイやフュージョンなどの250スクーターが、若者向け“ビグスク”の原点だった!
[バイク歴史探訪] フリーウェイやフュージョンなどの250スクーターが、若者向け“ビグスク”の原点だった!
WEBヤングマシン
続々とアジア各国に進出する中国メーカー! 勢いはあるものの「焦り」のようなものが見え隠れする現状
続々とアジア各国に進出する中国メーカー! 勢いはあるものの「焦り」のようなものが見え隠れする現状
WEB CARTOP
[カーオーディオ 逸品探究]マニア垂涎のド級外部パワーアンプ、『ラ・プリマ シリーズ』の魅力と実力
[カーオーディオ 逸品探究]マニア垂涎のド級外部パワーアンプ、『ラ・プリマ シリーズ』の魅力と実力
レスポンス
「格安で寝れる高速SAサイコー!」 1泊3000円で泊まれる! 車中泊より快適? 数少ない「ハイウェイホテル」とは
「格安で寝れる高速SAサイコー!」 1泊3000円で泊まれる! 車中泊より快適? 数少ない「ハイウェイホテル」とは
くるまのニュース
Aspadz「CAVET」日本国内総代理店「MOVE」限定モデルを発売
Aspadz「CAVET」日本国内総代理店「MOVE」限定モデルを発売
バイクのニュース
フェルスタッペン、F1マイアミGPスプリント予選でも最速! リカルド奮闘4番手。角田裕毅は15番手に沈む
フェルスタッペン、F1マイアミGPスプリント予選でも最速! リカルド奮闘4番手。角田裕毅は15番手に沈む
motorsport.com 日本版
ベントレー ミュルザンヌは「古くて新しい」格式のある旗艦モデルだった【10年ひと昔の新車】
ベントレー ミュルザンヌは「古くて新しい」格式のある旗艦モデルだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
F1マイアミGPスプリント予選速報|フェルスタッペン最速! RBリカルドが4番手の大金星。僚友角田裕毅は15番手
F1マイアミGPスプリント予選速報|フェルスタッペン最速! RBリカルドが4番手の大金星。僚友角田裕毅は15番手
motorsport.com 日本版
アウトドアブランドBougeRV、耐久性抜群の金属製ポータブル冷蔵庫「BougeRV Rocky」発売
アウトドアブランドBougeRV、耐久性抜群の金属製ポータブル冷蔵庫「BougeRV Rocky」発売
カー・アンド・ドライバー
ホンダCB72[名車バイクレビュー] 超絶マニアック仕様! 勝負をかけた世界戦略マシン
ホンダCB72[名車バイクレビュー] 超絶マニアック仕様! 勝負をかけた世界戦略マシン
WEBヤングマシン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

92.8398.9万円

中古車を検索
カローラスポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

92.8398.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村