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魅力的なハッチバックが多数! トヨタ・カローラ スポーツの源流を辿る

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魅力的なハッチバックが多数! トヨタ・カローラ スポーツの源流を辿る

 日本のみならず海外のファンをも魅了した

 カローラは現在、150以上の国・地域で販売され、販売累計台数は4600万台を突破。まさにグローバルカーだ。ハッチバックモデルも40年以上前に設定している。クーラー、カラーテレビ、カー。それぞれの頭文字を取って「3C」と呼ばれ、3Cは豊かさの象徴だったころ。そんな1966年に生まれたのが初代カローラだった。

【疑問】「ハッチバック」「ステーションワゴン」「シューティングブレーク」は何が違う?

 1.5Lのコロナと0.8Lのパブリカの間を埋めるクルマとして登場。ひと足先にデビュー予定だったライバル、日産サニーが1Lと察知したトヨタは、カローラにそれより大きい1.1Lエンジンを搭載。「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーで売り出され、たちまち大ヒットとなる。日本の乗用車で初めてストラット式サスペンションを採用したのも初代カローラだった。ちなみに1970年、日産サニーがモデルチェンジして1.2Lエンジンを搭載、そのキャッチコピーは「隣のクルマが小さく見えます」だった。なかなかの泥仕合である。大排気量のほうが偉い、と思われていた時代でもあった。

 以来、カローラはトヨタを代表するクルマとなり、現在では150以上の国や地域で、販売累計台数4600万台に及ぶ。世界中で愛されるグローバルカーとなった。

 日本でカローラと言えば、やはり4ドアセダンのイメージが濃い。初代からクーペやワゴンのラインアップはあったものの、やはり主力は4ドアセダンだった。それはどの代でも変わりない。1974年、カローラは3代目にスイッチする。排ガス規制によってエンジンの改良を余儀なくされたモデルだが、2年後の1976年、カローラに初めてハッチバックモデルが登場する。

 カローラ・リフトバックがそれで、同様に兄弟車のスプリンターにも設定。1970年にトヨタ初のスペシャリティカーと言えるセリカが登場し、1973年にセリカ・リフトバックを追加した。「ダルマ」と呼ばれたクーペモデルとともにリフトバックも人気を集めた。その呼称をカローラにも与えたのだ。カローラ・リフトバックは2ドアクーペをベースとし、ルーフを伸ばして大型のハッチゲートを設置。1977年にはレビン/トレノ同様のDOHCエンジンも搭載。今思えばスポーツワゴンのハシリ的なクルマだった。 1965年 コロナ・5ドアセダン トヨタ製ハッチバックの元祖的存在

 1964年に登場した3代目トヨペット・コロナ。翌年に追加されたのがこのモデルで、ハッチバックだが5ドアセダンと呼称される。当時の自動車としては非常に珍しく進歩的なコンセプトだったと言える。ライトバンなどを除けば、ハッチバックモデルの元祖と呼んでいいクルマだろう。 1976年 3代目カローラ リフトバック カローラ初のハッチバックモデル

 1974年にカローラ30(サンマル)と呼ばれた3代目が登場。1976年に追加されたのがハッチバック仕様。2ドアだが荷室が広く実用性も高い。翌1977年にはレビン同様の2T-G型1.6L DOHCエンジンを搭載する「GT」もリフトバックに設定。 1982年 初代カローラII カローラの名を冠した初のFF2ボックス

 トヨタ初のFFモデルとして1978年に登場したターセル/コルサ兄弟。1982年にフルモデルチェンジされると、カローラIIが加わり3兄弟に。エンジン縦置きのFFモデルで、3/5ドアのほか4ドアセダンもラインアップする。 1983年 5代目カローラ リフトバック カローラ本家もFF化され残されたFRは伝説の「ハチロク」

 初めてFFレイアウトを採用した5代目カローラ。4ドアセダンが主力だったが、5ドアリフトバックも用意された。搭載エンジンは1.3/1.5/1.6Lガソリンのほか1.8Lディーゼルも用意。クーペのレビン/トレノはFRを踏襲し、伝説の「ハチロク」になった。 1984年 初代カローラFX レビン/トレノと同じ4A-Gエンジンを搭載

 5代目カローラをベースにボディを切り詰め2ボックス化。専用のバンパーなど装備しスポーツハッチ的な雰囲気だ。1.5/1.6Lに加え、ハチロク用の4A-G型1.6L DOHCエンジンを横置きに搭載する1600GTも設定、カローラIIとは差別化された。 1974年、自動車の歴史に名を残すクルマが登場する。VWゴルフである。世界中で大ヒットを記録したこのクルマが画期的だったのは、それまであまりなかったエンジン横置きFF2ボックスというレイアウトを採用していたこと。もちろんハッチバックボディだった。初代VWゴルフはFF2ボックスを確立したクルマだった。

 一方日本でも1980年、マツダが横置きエンジンのFF2ボックス、5代目ファミリアを登場させる。この初代日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクルマは大ヒットし、マツダを窮地から救う。サイズの限られる小型車にあって、スペース効率に優れるFFレイアウトは断然有利だ。トヨタも黙ってはいなかった。1978年、トヨタは初のFFモデル、ターセル/コルサを登場させた。エンジンは縦置きだったがFF2BOXモデルである(セダンもあった)。1982年、フルモデルチェンジすると、さらにカローラIIを兄弟に追加。FFの2BOXハッチバックモデルに「カローラ」の名を与えたのである。

 1983年には本家カローラも5代目にしてFF化。それをベースに1984年、カローラFXを登場させる。カローラIIとカローラFX、カローラの名を冠した2BOXハッチバックモデルが同時に2台存在していたのだ。

 だが日本では1990年代に入るとハッチバックモデルの人気が低迷していく。1995年にはカローラFXが姿を消し、カローラからハッチバックが消滅。その後マツダのデミオなどは人気だったが、トヨタではカローラIIも1999年に生産終了。これで完全にカローラのハッチバックは姿を消したかに見えた。

 だがそれは国内だけのこと。海外でカローラのハッチバックモデルは依然人気を集めていた。WRCに日本で発売されなかったカローラ・ハッチバックで参戦したことは、それだけ重要な車種であることを表している。そして2001年カローラ・ランクスで国内に復活。その後オーリスへとその系譜は続いていく。 1997年 初代カローラ スパシオ 2列目に子供向けシートを設定したカローラベースのミニバン

 カローラより全高を高くし、ハッチバックを備えミニバンに仕立てた。3列シート車は、2列目をジュニアシートにしたり、折りたたんだりできた。2列シート仕様の4人乗りのほか、5人乗りも追加で用意された。 1999年 カローラWRC WRCでコンストラクターズタイトル獲得!

 1996年の1年間出場停止処分の後、WRCに復帰したトヨタは、それまでのセリカからカローラにマシンを変更。日本の8代目カローラとプラットホームは同じだが、日本仕様にはなかった3ドアハッチバックである。1998年は2位、1999年には見事コンストラクターズタイトルに輝いた。 2001年 初代カローラ ランクス 9代目カローラベースの5ドアハッチはスポーティな1.8Lモデルも設定

 1995年に3代目カローラFXが消滅し、カローラのハッチバックモデルは一時姿を消した。そして復活したのがこのモデル。ネッツ店用に兄弟車「アレックス」も用意された。主軸の1.5Lモデルに加え、190馬力の1.8Lには6速MT仕様も設定した。 2007年 初代カローラ ルミオン 北米「サイオンxB」を日本用へアレンジした3ナンバーサイズのトールワゴン

 北米で展開していたサイオンブランドの「xB」を日本風にアレンジしたクルマ。全幅が1.7mを超えるので、カローラ初の3ナンバーボディとなった。全高1640mmと高い全高を持つトールワゴンで、広い室内スペースが自慢。 2013年 シャア専用オーリス ジオン公国公認でキミも「赤い彗星」になれる!

 ランクスの後継モデルがオーリス。「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイ最大のライバルと言えばシャア・アズナブルだが、そのシャア専用をイメージしたオーリスを製作。シャアの属する「ジオン公国」のマークに似た「ジオニックトヨタ」のエンブレム入り。ボディカラーは「3倍速い」赤で決まりだ。

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