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グッドウッド 22年間の歴代モニュメント 前編

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グッドウッド 22年間の歴代モニュメント 前編

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018開催中

英国がW杯準決勝で敗れた直後であったが、水曜夕方におこなわれた前夜祭は決してがっかりさせられるものではなかった。毎年の驚くべきモニュメントの最新作が夜の空に公開されたのだ。今年のイメージはポルシェだ。

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ポルシェは1948年に356を発売して以来70周年になる。356は同社初の市販車であり、1965年までに7万6000台が生産された。ジェリー・ジュダによって作られたこのモニュメントは911、959グループB、そして356などポルシェの歴史の中でも重要なモデルを形取って作られている。

21年間にわたり、ジュダは英国を代表するモーターショーであるこのイベントのために毎年モニュメントを製作している。1997年の最初のモニュメントは非常に印象的であったが、年々そのハードルが引き上げられてきた。今までのものを紹介しよう。

1997年:フェラーリ

グッドウッド・ハウスの正面に設置された凱旋門のように荘厳に見えるかもしれない。しかし、この初めてのモニュメントはのちの作品よりはおとなしいものであった。フェラーリの50周年を記念したもので、レンガのアーチにF310Bを吊り下げている。アーチの上部には巨大な跳ね馬だ。

1998年:ポルシェ

1998年はポルシェの半世紀を祝う年であった。フェラーリのときとは全く異なる作品だ。1台のみを展示するのではなく、5台となった。伝説の917/20やもう1台の917、2台の936、それに911GT1だ。

1999年:アウディ

われわれのお気に入りのひとつ、1999年のアウディをモチーフにした作品だ。ゴージャスなアヴス・コンセプトとさらにゴージャスなオート・ユニオン・タイプCストリームライナーだ。後者はレプリカかもしれないが、そこは問題ではない。アヴス・サーキットのバンクを再現した構造物の上に乗った様子が素晴らしいのだ。

2000年:ジャガー

ジャガーは2000年にフォーミュラ1に参戦した。これを世に知らしめるべく、ジャガーを象徴する6台のレースカーを使ってあやとりのモニュメントを作った。Cタイプ、Dタイプ、Eタイプ、XK120、そして2台のXJRが使われている。

2001年:メルセデス・ベンツ

2001年に100周年を迎えたメルセデスは、ジェリー・ジュダに非常に立派な作品を作らせた。このモニュメントに使われた300SLガルウイングが地面に向かって水を噴出しているかのようなデザインだ。照明効果によって、暗くなってからの方が映えるように作られた初めての作品であった。

2002年:ルノー

2002年にルノーがF1に復帰したのを受け、過去の栄光を展示した。間引くことができなかったのか、すべてを展示することにしたようだ。RS01、R40、RE60、ウィリアムズFW14、FW18、ベネトンB195、ルノーR202の計7台だ。

2003年:フォード

2003年には、ジュダの作品はフォードの100周年を祝うものであった。フォードはその歴史において象徴的なクルマが多数あるが、中でも1966年のル・マン24時間で1-2-3フィニッシュを飾った3台のGT40は外せない。もちろん使われたのはその実車ではないが、これほどの出来で誰がそんなことを気にかけるだろうか。

2004年:ロールス・ロイス

21世紀に入り、各メーカーが続々と100周年を迎えた。2004年はロールス・ロイスだ。この年のモニュメントはロールス・ロイスの陸、海、空での活躍を象徴するものだ。展示されたのはスーパーマリンS6、キャンベル・レイルトン・ブルー・バード、そしてブルーバードK4だ。

2005年:ホンダ

2005年にホンダがF1に復帰すると、ルノーの時と同様の手法で6台のマシンを並べた。モータースポーツの最高峰であるF1において決して新参者ではないことをアピールしている。6台のうちの3台はオリジナルだが、残りの3台はレプリカであった。オリジナルはイベントでの走行に参加していたのだ。

2006年:ルノー

4年前に取り上げられたばかりだが、再びルノーがテーマとなった。今回はグランプリレース参戦の100周年記念だ。自然光の中よりもライトアップされた姿が印象的であった。この年はモニュメント自体にクルマは使われず、その下に展示する形を取っていた。

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