軽量化技術が脚光 キーは政府の支援
一昨日に開催されたSMMT(英国の自動車製造販売協会)のサミットで、フレウィットは(マクラーレン・セナで活用しているような)英国の「軽量化技術」の発展に向けて支援を求めた。「軽量化」は今後重要性が増していく分野であり、この分野において英国が世界をリードするには支援が不可欠だという。
「英国は素晴らしいことに、自動車の『軽量化戦争』でトップに立つ可能性を秘めています。そして『軽量化』技術は、厳しさが増す環境目標を達成するためにとても重要な分野です」
「軽量化で成功を収めるには業界と政府が親密に連携し、業界、英国全体、そして期待通りの動力性能と高燃費を両立したクルマを望むオーナーの利益のために尽力しなければなりません」
マクラーレンは車両の軽量化のために最大限努力しており、もうじきオープンするシェフィールドのマクラーレン・コンポジットテクノロジー・センターへの投資額は5億ポンド(73億円)に上るという。
「この施設は、われわれのモデル開発に活用される複合材料分野でのイノベーションをリードします。そして、この地域での仕事やサプライチェーンを活性化させ、さらには英国のイノベーションへの評価を高めるのです」
さらにフレウィットは、カーボンを取り巻く環境の変化についても言及する。
ハイパーカーから量産車へ 広がるカーボン使用
フレウィットは続けて、「軽量化戦争」は長らくハイパフォーマンスカー・メーカーによるものだったが、ここにきて燃費向上の手段としても活用すべきだと述べた。
英国のカーボンファイバー生産に関する専門技術は、大半が英国を拠点とするF1チームによって確立されてきた。数十年にわたって、カーボンはレースカーのモノコックやサスペンション部品、ボディに用いられてきたが、実はカーボンをカーレースに持ち込んだのはマクラーレンのレーシングチームが最初で、1981年のことだった。
カーボンは大半のエキゾティックカーに使用され、近年では徐々に主力モデルへの採用例も増えている。例えば、BMW 7シリーズは「カーボン・コア」と呼ばれるボディ構造を持つ。
AMG プロジェクト・ワンは英国製か
しかし、カーボンファイバーの採用実績では、依然として英国のスーパーカーメーカーが目立っている。アストン マーティン・ヴァルキリーでは、車重制限やレギュレーションを守らなくてはならないF1よりも先進的なカーボンファイバーが使用される予定だ。
一方で、メルセデス-AMGが発売するハイパーカー、プロジェクト・ワンの製造も英国で行われることが有力視されている。これはAMGがF1カーの製造をノーサンプトンシャーで行っているためだ。
なお、AUTOCAR JAPANでご覧になっている方は、「すべての画像をみる」ボタンから、外部メディアの方は、記事下のリンク「『英国、なぜ軽量化に強い?』すべての画像をみる」から、ほかの画像をお楽しみいただける。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?