みなさんはMT(マニュアルトランスミッション)のACC(先行車追従機能付のクルーズコントロール)を使ったことありますか? 今さらって感じですが編集も「ホンダ シビックハッチバック」で初めて試すことができました。なんとシビック、MT車にも標準装備なんですね。
ACCモードのスイッチ構成はATモデルと変わらず。メインスイッチを入れ、SETボタンを押すとACCがONになるので、+/-ボタンで設定速度を調整します。ちなみにシビックのそれは135km/hまでセットできるようです。
ギア選択はドライバー任せなので、例えば低速から5速や6速のまま設定速度まで上げていこうとすると、加速(回転上昇)がモタつきます。こういうときは面倒でもシフトダウンでトルクバンドに乗せたいところ。逆に料金所などからの発進加速から使う場合は、3、4、5速とシフトアップするのが吉です。クラッチ操作でACCが切れることはありません。ブレーキを踏むとキャンセルされますが、AT車と同様にRESボタンを押せばON状態に復帰できます。
編集の感覚だと流れのいい高速道路なら5速か6速、やや流れが詰まるような場面では4速ぐらいまで落とすのが良かったです。アクセル操作だけ任せてギアチェンジするのはお尻がムズムズしますが、そのうち慣れます。料金所や渋滞などで低速になると警告が出てACCが切れてしまうのは、MTギアの特性を考えると仕方ないところかも。
試乗車にはレーンキープアシストも付いていて(これもけっこう使えました)、ACCとレーンキープの組み合わせは、たとえMT車であってもラクができるというか、疲労が少ないと実感しました。ATのほうが相性いいのは明白ですが、MTでも、ロングドライブの疲労軽減には有難い装備ではないでしょうか。ちなみにホンダ車だと「フィットRS」でも選べるみたいですね。
・・・さて、復活した昨年はカービューでも大いに話題になったシビックですが、日本では昨年7月の発売~今年3月末までで約1万9000台を受注し2000台/月の販売目標をクリア。内訳は約50%がハッチバック、その他がセダンとタイプRという構成比になっています。ちなみに北米では昨年度、約37万7000台を売り上げセグメント1位を獲得するなど、世界的に絶好調。
今回はワインディングや高速道路も走りましたがFFハンドリングマシンという以前の印象通り。滑らかで緻密でシャープな操舵フィール、182ps/240Nmを発生するパワフルな1.5L直噴ターボエンジン、しっかりボディと硬めながらよく動く足回りなどなど。編集レベルならタイプR要らずというか、このノーマルのシビックでも十分過ぎるほど速く、限界付近の性能なんてほぼ触れることは不可能な気もします。Cセグメントの実用ハッチ/セダンにあって出色のスポーツ性能を与えられたシビック、世界戦略モデルならではの骨太なキャラクターが印象に残りました。
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