もくじ
ー CEO「DS不振、PSAの方針が理由」
ー プレミアムブランドとしての第一歩
CEO「DS不振、PSAの方針が理由」
DSは2017年、世界中で大幅に売り上げを落としたが、PSAグループトップのカルロス・タバレスは戦略に変更はないと言う。
DSは、アウディやBMW、メルセデス・ベンツに対抗するプレミアムブランドとして立ち上げられ、昨年はひとつを除く全市場で売り上げが減少した。全体の販売台数は2016年の8万5981台から2017年は5万2860台にまで落ち、これは38.5%減にあたる。
下落は中国と東南アジア地域で最も大きく、63.1%にも達した。他の地域はというと、インドや環太平洋地域で45.2%減、ヨーロッパで45.2%減、ユーラシアで20.8%減、中東とアフリカでは9.6%減だった。
いっぽうで、ラテンアメリカでは21.6%増と唯一セールスが増加した。とはいえ、販売台数は1304台と、全体に占める割合は低い。
タバレスによると、不振の大部分はPSAの決定が招いた結果だと考えている。PSAはシトロエン、DS、オペル、プジョー、ヴォグゾールからなるが、DSブランドの残存価値を高め、プレミアムブランドとしてのイメージを定着させるべく、ディスカウントやバルクセールを行わなかったのだ。
「これは30年間の長期プロジェクトです。目標達成までにはまだ28年も残されています」とタバレスは言う。
「フレンチ・ラグジュアリーを体現する自動車ブランドとしてのイメージ構築には時間がかかります。そして、未だに方向性を作り上げる途中ではありますが、方向には一貫性が求められるのです」
プレミアムブランドとしての第一歩
「2017年は総じて、ふさわしい価格決定力を持つことに成功しました。プレミアムブランドとして、残存価値向上の基礎固めができたと言えます。わたしたちはどんな市場であろうと価格決定力を持ちますし、この戦略を支える新モデルも開発中です」
タバレスは新型7クロスバックの初動を例に、DSブランドの進歩を示した。
「昨年、わたしたちが販売するクルマは5、6年前にデビューしたものばかりでした。しかし、DS7では新しい一歩を踏み出しました。DSとして初めて、あり合わせのエンジニアリングではなく、プレミアムカーとしてのエンジニアリングを行うことができたのです。優れた技術やインテリアのクオリティ、エクステリアのデザインなど、その成果は多岐に渡ります」
「クルマの売り上げはプロダクトのクオリティに依存します。最初の数週間で4000台近くが売れたというのは、まさにわたしたちが期待した通りです。ディーラーのスタッフは興奮していますが、まだまだスタートラインに立ったに過ぎません」
「確かに、昨年はセールス面でふるわなかったのは事実です。しかし、昨年、長期戦略を成し遂げるための進歩があったのも事実です。わたしたちは長い旅を始めたばかりで、ブランドのイメージを固めるべく、これから毎年新たなモデルが登場します。一貫性は成功に通じているのです」
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