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SUBARU×BLIZZAKのコンビネーションは雪道での安心と愉しさを生み出す

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SUBARU×BLIZZAKのコンビネーションは雪道での安心と愉しさを生み出す

SUBARU XVに雪道で試乗する機会があった。2.0L 水平対向エンジンのパワーを、おなじみの駆動トルク可変機構を持つ四輪駆動で路面に伝えるSUVは車重が1400kg台ということもあって、雪上でも軽快な動きを見せる。

そこにはVDC(いわゆる横滑り防止装置)の機能を利用した「アクティブ・トルク・ベクタリング」も効いているのだろう。これは旋回時にブレーキを利用して外輪と内輪のトルク差を生み出し、コーナリングをアシストしてくれるもの。ドライバーの狙いに沿った走りに近づける機能だ。とくに滑りやすい路面では安定感にもつながるが、それでも物理的に考えると、タイヤの持つ性能を超えた挙動が出せないはずだ。

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というわけで、雪道を楽しく走れるSUBARU XVの足元に目をやると、そこにはブリヂストンの最新スタッドレスタイヤ「BLIZZAK(ブリザック)VRX2」を確認することができた。そして2017年秋に発売開始となった最新スタッドレスタイヤの実力は、驚くべきものだった。

個人的にVRXを所有しているので比較すると、VRXに対して積雪路でのグリップはさほど伸びている印象はない。コーナリングスピードは高いレベルにあると感じるが、それでも公道走行で明確な差が出るほどの進化ではない。なお、メーカー発表値では氷上のブレーキング性能が上がっている(制動距離が10%短縮)しているという。

今回はマイナス7度の路面が締まった環境、マイナス3度程度で新雪が乗っている滑りやすい路面、濡れた舗装路、乾いた舗装路と様々な環境で試すことができた。

その中で、もっとも驚いかされたのは舗装路での静粛性だ。スタッドレスタイヤから想像するパターンノイズは見事に抑えられ、その静粛性はサマータイヤと変わらないと思えるほど。雪解け水で濡れた舗装路でのグリップ力というスタッドレスタイヤが苦手なシチュエーションでも明確な進化を感じた。舗装路で気になる耐摩耗性も高まったというが、こうしたトレッド面のしなやかなフィーリングが、時間の経過とともにどこまで維持されるのかは気になるところ。メーカー発表によれば耐摩耗性は22%改善しているという。

だからといって舗装重視というわけではないのは前述の通り。パターンのひとつひとつが圧雪路面をつかむというフィーリングは安心感につながるもの。スバルのシンメトリカルAWDテクノロジーが雪道に強いというのは知られているところだが、それでもサマータイヤで雪道を走るのは無謀であるし、そもそも安心して走ることはできない。優れた駆動系と高いシャシ―性能にしっかりとグリップするタイヤを組み合わせることで、雪道を愉しく走ることができる、という当たり前の事実を再確認させられた。

(文:山本晋也)

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